小説

□手紙
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手紙が、きた。・・・ヒロトから。


「緑川へ。

元気にしてるか?俺達は順調に勝っているぞ。

もちろん、緑川が帰ってくるまでは絶対に負けないから

いつでも帰ってこいよ。そういえば、この前円堂君が・・・


・・・・・・」


緑「・・・。」


見た瞬間になんだ、またノロケかよ。なんて可愛くない事を思った。


・・・一応俺達は恋人同士なのに、やっぱり遠距離恋愛って上手くいかないのか、最近のヒロトは円堂、円堂、ってそればっかりだ。


こっちはテレビ見て、新聞見て、ラジオ聞いて、応援して・・・、会いたくて会いたくて会いたくて。


仕方ないのに。


ヒロトからくる手紙を見るたびに、どうしようもなく自分が情けなくなる。


緑「そんなに円堂がいいなら、付き合うだの何だの勝手にしろって言ってやりたい・・・」


吹「キャプテンがどうかしたの?」


緑「ぶッ!?・・ふ、吹雪!」


吹「フフ・・・なんだ、また手紙か」


緑「・・・。」


吹「たまには返事出してみたら?」


緑「・・・返事?」


吹「うん」


緑「・・・・。」


・・・・どうしようか。


もうこの際だから、今言いたい事を殴り書きしてやればいいか。
いつもの仕返しって事で。

ヒロトを困らせて、そんでもって思い切り後悔させてやればいい。
それで俺は気分爽快!ってね。
思い知れヒロト!



なんて変な意気込みを胸に、俺はペンを握った。

・・・しかし、その時の俺はまだ何も分かっていなかったんだ。。
ヒロトの気持ちも、これから起こる出来事も・・。







今度、ヒロトバージョン書こうと思って。
中途半端である。まぁ、自己満足だから。うん。

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