王城学園

□入学式
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桜は、行為が終わると、女にシャワーを浴びさせ
桜の家に泊まることは許さずにスグに家から出した。



桜は、昔から寝るときに気が休まる相手以外とは寝なかったのだ。



女を帰らせてから自分もシャワーを浴びた。





―プルルル…プルルル…


「はいはい、もしもしー」


桜は電話に出ると時計をのぞいた。
時計は、夜中の3時を指していた。


「桜・・・。寝てた?」


「んー・・。寝ようと思ってたところ。なに、父さん。」


「いや・・・。う〜ん。」


電話の向こう側にいる父さんと言われた人は
いっこうに話を切り出そうとしない。


「なんなの?俺、寝るよ?疲れてるし。」


桜は、電話を切ろうと耳から電話を放した。


「ゎあ!さくら!!電話切ろうとしてない?!」



「あ〜・・・。うん。」



「もう!桜、来週でそっちの中学卒業式だよね?」


「そうだよ。どうせ、父さんも行きた〜い!とかでしょ。また、明ちゃんに怒られるよ。」

「そうなんだよ、もう、明に怒られたんだ・・・。」

「……そう、残念だね。つか、話はそれだけ〜?」

桜は、全く残念ではなさそうな口調で言い放った。

「明とケンカしちゃって。もう、ケンカするくらいなら桜を手元においちゃえ!ってなってね。」

「父さん、ちゃんと寝てる?ちょっと、頭が疲れちゃってるんじゃなぃ…?」

「うん、桜がいなくて、もうしんどい。で、もう私の部下がそっちに向かってるから。」

「っはぁ???!」

「ぉぉ、そんなに嬉しいか桜!そうかそうか。」

「・・・・。」

「言葉も出ないほど嬉しいか!よし、卒業する前に、もぅ帰っておいで!じゃぁ、父さん忙しいから!」

「ちょっ、ちょっと!!」プツっ━━




そういうと、桜の言葉も聴かずに電話を切ってしまった。





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