04/21の日記

23:24
レアル・マドリー-バルセロナ
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レアル・マドリー-バルセロナ
サンチャゴ・ベルナベウ

レアル・マドリー
1 イケル・カシジャス
2 アルベロア
4 セルヒオ・ラモス
5 フェルナンド・ガゴ
9 クリスチアーノ・ロナウド
12 マルセロ
(57分→14 グティ)
18 ラウル・アルビオル
19 エセキエル・ガライ
20 ゴンサーロ・イグアイン
(80分→11 カリム・ベンゼマ )
22 シャビ・アロンソ
23 ファン・デル・ファールト
(68分→7 ラウル・ゴンサーレス)


バルセロナ
1 ヴィクトル・ヴァルデス
2 ダニ・アウベス
3 ジェラール・ピケ
5 カルレス・プジョル
6 シャビ・エルナンデス
10 レオ・メッシ
15 セイドゥル・ケイタ
16 セルジ・ブスケッツ
17 ペドロ・ロドリゲス
18 ガビ・ミリート
(90分→4 ラファエル・マルケス)
19 アンドラーデ・マクスウェル
(64分→8 アンドレス・イニエスタ)

得点
33分 レオ・メッシ
56分 ペドロ・ロドリゲス

 やはりRマドリーは強かった。負けたとはいえ、あれだけ完成されたバルセロナを苦しめたチームは他にいない。常に7割近くのポゼッションで相手を圧倒してきたバルサが、久しぶりに攻めにくそうにしている姿をみせたのだから。マドリーの屈強なDFの前では成長著しいペドロは無力であった(少なくとも後半の始めまでは)。それを表すかのように、セルヒオ・ラモスはバルサ相手でも持ち味の"攻め"を幾度となく披露した。ダニ・アウベスはマルセロとのマッチアップではほぼ負け続けるという状況であった。何より、バルサが得意とする軽快な崩しはなく、ボールを持つというよりは持たされているという見方も出来た試合であった。

 逆にマドリーからすればチャンスはあったのだから、その1回でも決めていれば結果は別のものになっていたはずである。局面での強さや巧さは完全にマドリーの選手が上回っていたが、時折見せる心の弱さや判断ミス(例えばロナウドやマルセロなどである)が大きく影響していたのは事実であった。

 それでもバルサは1発をモノにして流れを掴んだ。シャビからのボールは油断したマドリーのDFラインの裏へ飛び出したメッシへと渡り、先制点をもぎ取った。油断というのは、シャビがパスを出す瞬間には2人がオフサイドポジションにいた(メッシではない)ため、心に一瞬の油断があったであろうという意味合いである。

 後半にもペドロがこの試合初めて輝いた瞬間でもあろう、素晴らしいパスを素晴らしいトラップ&抜け出しから冷静にゴールに流し込んだ。

 また最近になってメディアを騒がせた男・グティは天才であった。交代出場して2分後のスルーパスは才能が生み出した神業と言うにふさわしいプレーであった。そのあともグティは効果的なパスでマドリーの攻撃を牽引した。マドリーからグティがいなくなるということは大変悲しいことであるし、マドリーの一つの節目と言っても過言ではないかもしれない。ちなみにこのグティが出したパスがマドリー最大のチャンスであったのも記しておきたい。グティ程の選手がマドリーで控えになっているということは、ある意味グティにあこがれるカンテラの若手選手にも大きな影響を与えているはずである。かつてレドンドに憧れたグティのように、またグティに憧れる選手が現れる(現れている)はずである。これはこれからも継承されるべき連鎖であるという声もあった。性格や発言にやや問題のある選手ではあるが、グティを王様(バイエルン時代のバラックのような)にしたマドリーを見たいと思ったファンは少なくないであろう。
 
 余談ではあるが、個人的にはグティの前にマドリーを去るのはベンゼマであると思っていた(移籍してきたばかりで申し訳ないが…)。正直なところ"白いユニフォーム"はベンゼマには似合わないようである。このまま誰も声をかけてあげない状況が続くならば、ベンゼマは別のチームを探すことになるだろう。

 逆にバルサは試合には勝ったがバルサの掲げる美しいフットボールが出来なかったと言う点では心が晴れきらないところがある。しかし、試合後の選手たちの表情を見ると、クラシコに勝つという事の重要性を見て取れた。

 個人的にはこんな見方であるが、これは普段バルセロナの試合を良く見る人が抱いた印象でもあると思う。逆に、マドリーの試合を良く見ている人やなかなか試合を見るチャンスがないという人には五分五分の試合に映ったはずである。人によって見方が違うのもフットボールの魅力でもある。
 
 世界にはこんなに歴史があって、かつ、政治的な意味合いも持つチーム同士の試合があること。それはJにはない楽しさであったし、多くの問題点を考える機会でもあった。

 つまり、バルサが強すぎるが故にマドリーは評価されないチームになってしまった、あるいは評価されにくくなってしまったのである。

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