06/14の日記
02:27
バイエルン・ミュンヘン-インテルナツィオナーレ・ミラノ
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バイエルン-インテル
09/10 UEFAチャンピオンズリーグ ファイナル
(サンチャゴ・ベルナベウ)
バイエルン・ミュンヘン
22 ハンス・ヨルク・ブット
5 ダニエル・バン・ブイテン
6 マルティン・デミチェリス
21 フィリップ・ラーム
28 ホルガー・バドシュトゥーバー
8 ハミト・アルティントップ
(→63分 18 ミロスラフ・クローゼ)
10 アリエン・ロッベン
17 マルク・ファン・ボメル
31 バスティアン・シュヴァインシュタイガー
11 イビチャ・オリッチ
(→74分 33 マリオ・ゴメス)
25 トマス・ミュラー
インテルナツィオナーレ・ミラン
12 ジュリオ・セザル
6 ルシオ
13 マイコン
25 ワルテル・サムエル
26 クリスティアン・キヴ
(→68分 5 デヤン・スタンコヴィッチ)
4 ハビエル・サネッティ
9 サミュエル・エトー
10 ウェズリー・スナイデル
19 エステバン・カンビアッソ
27 ゴラン・パンデフ
(→79分 11 サリー・ムンタリ)
22 ディエゴ・ミリート
(→90+2 23 マルコ・マテラッツィ)
得点
35' 70' ディエゴ・ミリート(イ)
一言で言うと、あのプランをCL決勝で披露できたモウリーニョが素晴らしかった。エトーとパンデフの献身的な守備、カンビアッソのバランスなどモウリーニョのプランに必要なこと
は全て揃っていた。バイエルンも決して弱いチームではなかったし、後半早々のミュラーが決めていれば違った展開が期待できた。CLの序盤では曖昧な両チームだったが、良くここまで
完成度を高め、辿り着いたと感じる。
インテルは違いを見せ付けた。筋書きどうりに、強いチームが勝ったという結果であった。さすがのインテルも不安材料は0ではなかった。判断が悪く、警告も受けていたキヴはインテ
ルにあった唯一の穴であった。しかし、サネッティがしっかりとカバーしてチームとしての機能を維持るることが出来た。しかし"ファクターM*"で素晴らしい勝利を得ることに成功した
。
*ファクターM…モラッティ、モウリーニョ、ミリートの"3M"のことである
多くの方がインテリスタ(少なくともネット上や自分の周囲では)である中、私は数少ないバイエルン支持者である為バイエルン目線で振り返ることにする。
結果的には完敗であった。ファン・ハールの采配が悪かったわけではない。単にインテルが強すぎただけだったのだ。
しかし言い訳はある。
バイエルンはリベリの欠場が響いた形となった。ロッベンは確かに脅威を与えたが、彼は周りを活かすことができないプレーヤーである。そのため、組織に動きが減り、攻撃のバリエ
ーションが減ったのだ。その点、リベリは仕掛けることも出来るしパスで崩すこともできる。彼が左サイドにいたとすれば、サネッティはあれほどキヴのカバーに専念することは出来な
かっただろう。
また、最大の敗因はCBの雑さであった。基本的にバン・ブイテンのカバーに入るデミチェリスという関係でシーズン通してやってきたバイエルンだが、集中を切らすことが多々あるコ
ンビでもある。空中戦にはめっぽう強いが足元が弱く、一発で交わされることはよくあったのだ。失点シーンでもミリートに後れをとったデミチェリスからであり、あっさりと交わされ
てしまったバン・ブイテンからであった。2点目に関してはラームの裏を突かれたという"そもそも"の場面もあったが、その後のCBの対応は無力の一言であった。
決勝ではこのような結果になってしまったが、収穫が多かったので今後につながる試合となった。改めて知った大切なオリッチの諦めない姿勢、ミュラー・リベリの連携の完成、ゴメ
ス・クローゼという強力なオプション、バドシュトゥーバー・コンテントの台頭、そしてファン・ハールがバイエルンファンに受け入れられたことである。世間では"独裁者"とレッテル
をはられているが、実はその道のスペシャリストの意見を尊重し、取り入れながらチームを作ってきた監督である。私は彼がチームに残ることはプラスになると信じている。
この後、モウリーニョはRマドリー監督に就任することになる。彼はビッグイヤーだけでなく、この試合に隠れたメッセージも残していった。
例えば、最後にマテラッツィ(→イタリア人)を出場させたのはイタリアに対するモウリーニョのお別れの気持ちだったと思われる。また、ロッベンとのハグは彼らしい"演出"であった
。誰に教わった訳でもなく自然にそういう事が出来ることが、彼の魅力的な面の一つでもあるだろう。
しかし、これだけの試合をよそに、翌日のスペインの新聞は既にモウリーニョのマドリー監督就任について一面で報じていたのは地域性が出ていて面白かった。要するに、スペインの
チームが出ていないCLは決勝であろうと眼中に無いということである。ヨーロッパにはまだまだ日本の知らないサッカー文化があるみたいである。
Congratulations Inter!!
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