07/10の日記

14:38
アーセナル-ウェストハム・ユナイテッド
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バークレイズ・イングリッシュ・プレミアリーグ
アーセナル-ウェストハム・ユナイテッド
(エミレーツ・スタジアム)


アーセナル
1 マヌエル・アルムニア
27 エマヌエル・エブエ
31 ソル・キャンベル
5 トマス・ヴェルマーレン(45分 RC退場)
22 ギャエル・クリシ
15 デニウソン
17 アレックス・ソング
8 サミル・ナスリ
(→75分 3 バカリ・サニャ)
4 セスク・ファブレガス(C)
23 アンドレイ・アルシャヴィン
(→84分 9 エドゥアルド)
52 ニコラス・ベントナー
(→58分 2 アブー・ディアビ)


ウェストハム
1 ロバート・グリーン
18 ジョナサン・スペクター
30 ジェームズ・トムキンス
15 マシュー・アップソン(C)
33 ファビオ・ダプレラ
32 アレサンドロ・ディアマンティ
14 ラドスラフ・コバーチ
(→70分 16 マーク・ノーブル)
21 バロン・ベーラミ
46 ジュニア・スタニスラス
11 ミド
(→75分 17 ベニー・マッカーシー)
10 ギジェルモ・フランコ
(→58分 12 カールトン・コール)


5分 デニウソン(ア)
83分 セスク・ファブレガス(PK・ア)

 リーグ戦5連勝で3位につけているアーセナル。BIG"3"ではチェルシーについで良い試合をしているアーセナルだが、アデバヨルがいなくなってFWが大幅にスケールダウンした感は否めない。しかし、依然攻撃的なアタッカーが充実しており、今のところベンゲルの采配は成功といったところか。

 方や残留レース真っ最中の3連敗中ハマーズ、しかもパーカー、カールトン・コール(当初は温存の予定)も不在という危機的状況での1戦。選手の顔ぶれを見る度に感じることだが、本来ならボトム10は彼らの居場所ではない。「つなぐ」ことに固執しすぎな彼らに必要なのは「応用力」だろう。

 また、ハマーズはポゼッションサッカーをする基本(例えば選手の位置や意識、それにマッチした監督など)は出来ているのだが、唯一パスコースが甘いという欠点がある。10/11シ−ズンの監督にはその辺の修正も期待したい。

 相性でいえばアーセナルにとってポゼッション思考のウェストハムは悪い相手ではなかった。今回のW杯でも見られた傾向だが、1タッチや2タッチのパス交換は止めるのが非常に困難である。そのため試合開始前からウェストハムは厳しい試合になる事が予想されたのであった。しかしこれはアーセナルにとっても同じで、ハマーズのようなチームは崩しやすいが守りやすいという訳ではない。それにアーセナルの守備は強豪クラブにしては脆すぎるという欠点もあるからだ(運動量もやや少)。

 この試合で輝いていたのはソングであった。中盤のフィルターとして優秀なだけでなく、ボールを奪った後の攻撃参加でチームに方向性を示せる彼はアーセナルのコンディションを表す指標になる選手の一人である。マドリーのラス・ディアラやユナイテッドのオーウェン・ハーグリーブスもそうであるが、アーセナルの対戦相手は彼らを避ける為に細かな戦術の変更を世儀なくされるだろう。

 そしてこの試合の特筆すべき点はチームのアイコンであるセスク・ファブレガスが中心ではなかったということである。彼は常に責任や重圧などサッカー以外のモノまで背負っている選手である。今日のような試合ができるということはセスクへのプレッシャーが軽減(特に精神的)できるということであり、これが増えていけばセスク・ファブレガスへの依存度は解消できるだろう。

 ベントナーに関しては第3・第4のFWという評価は変わらず、彼はあくまでチームのスペシャルな武器なのである。ベントナーが居てもクロスをさほど上げないのはそういうことであり、彼のために戦術を変えるまでもないという判断である。だから今シーズンはベンゲルがエドゥアルドやファン・ペルシが不在の時にアルシャヴィンをセンターフォワードで使うという場面が多々あったのだ。

 ちなみにこの試合もベントナーout、ディアビを中盤に下げてアルシャヴィンをFWへもっていったがこれはアーセナルが一人少ない状況だったということが大きく影響した。

 プレミアリーグではアーセナルの試合は1番短く感じる(=良い試合が多い)が、勝てるゲームを落とす場面やチームの調子が上下しすぎている。来シーズンは守備に特化した選手を入れてチームにバランスを与えるのも良いと感じた。そうすればユナイテッドと位置を入れ替えるのも可能だろう(もちろん現段階では来シーズンのチェルシー1位は硬いだろう)。

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