07/21の日記

00:39
清水エスパルス-ジュビロ磐田
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Jリーグ ディビジョン1 第13節
清水エスパルス-ジュビロ磐田
(アウトソーシングスタジアム日本平)


清水エスパルス
21 西部 洋平
15 辻尾 真二
5 岩下 敬輔
33 ボスナー
2 児玉 新
(→77分 4 太田 宏介)
10 藤本 淳吾
(→85分 22 大前 元紀)
16 本田 拓也
30 小野 伸二
23 岡崎 慎司
18 ヨンセン
9 永井 雄一郎
(→45分 17 山本 真希)


ジュビロ磐田
21 八田 直樹
5 駒野 友一
4 大井 健太郎
6 那須 大亮
14 パク・チュホ
23 山本 康裕
27 上田 康太
11 西 紀寛
(→70分 28 船谷 圭祐)
8 ジウシーニョ
(→82分 16 金沢 浄)
10 成岡 翔
(→83分 19 荒田 智之)
18 前田 遼一


 今シーズン初めての静岡ダービー。好調エスパルスには永井と小野が名を連ねている(個人的な意見だが、彼らは一昔前の浦和レッズにおいて最も脅威と感じていた二人であり、この二人が抜けた後の浦和は攻撃において怖さが無くなったと感じている)。

 エスパルスの強みは各ポジションの真ん中に軸となる選手が充実している事である。中でもトップに張っているヨンセンは絶対的な高さを誇っており、これを利用するのがセオリーとなる。中央突破に関しては中距離から狙える選手がいることで、二重三重の攻撃が可能となっている。

 しかし、逆にサイドは突破力が無く、なかなか前を向くことができないのが今後の課題だろう。意外性溢れる小野が居るがチーム全体としては依然発想力に乏しく、守備の体勢が整った相手を巧く引き出すことが出来ないでいた。いまのところは手段がロングボールのみとなっている。特にこの試合では小野が前線に寄っていた為に中盤に起点が無かったので尚更であった。

 エスパルスはもっと多彩な攻撃をするだけのポテンシャルを秘めている。こぼれ球への反応が非常に良い永井が居るため、積極的なミドルシュートもかなり有効な戦術となるはずだ。また、サイドバックからそのままサイド攻撃を始めるのではなく、サイドバックからヨンセンに当てて再びサイドに散らすということをすれば相手の陣形が崩れ、サイドも左右使い分けるという選択肢ができるはずだ。


 一方磐田はイ・グノが抜けてしまったが、依然パクや上田、前田や成岡など魅力的な人材は十分に揃っている。また、サイドで積極的に仕掛けるジウシーニョも観ていてとても面白い選手である。磐田は決して15位に位置すべきチームではない。

 磐田は基本的に速攻スタイルで、守備時は前線から早めのプレスが徹底されている。技術が高い選手が揃っているのでゴール前までボールを運ぶのには然程苦労しない印象。その前田はプレースタイルこそ異なるが、ユナイテッドのベルバトフと同じような役割を担っていると見られる。彼は楔やクロスのターゲットとなる他、下がってきてボールを溜めるいわば"磐田の保水力"となっている。

 しかし、前田以外に明確な高さのあるフィニッシャーが居ないのが欠点で、ゴール前が人数不足となる場面も少なくなかった。成岡やジウシーニョ、駒野やパクなどピンポイントでクロスを供給できる選手が多い為、前田ともう一枚高さのあるFWが居ればジュビロは得点力がアップするだろう。

 現在は両チームとも低迷もしくは年間通して強さを維持できないでいる状態である。これは高い技術を持っている選手は沢山いるが「チームとして」の強さが無い為だと感じる。これは絶対的な軸が居るかどうかであり、高いモチベーションが維持できないからであり、選択肢が極端に少ないためであり、場合によっては監督が用いる戦術に問題がある可能性もある。

 ということは少しだけ意識する所を変えたならばこの2チームは強豪への仲間入りも見えてくるということになるが果たして…。今シーズン終了時の順位が気になる2チームである。

 最後に、エスパルスサポーターが造りだした日本平の雰囲気は素晴らしかった。これも現在エスパルスが上位に居る要因の一つなのだろう。

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