02/05の日記

18:39
アジアカップを終えて…
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アジアカップを終えて…
 ひとまず日本代表の最低ノルマをクリアしたザックジャパン。各メディアでは称賛を浴び、選手のステップアップにも大いに影響した大会となった。
 なかでも印象に残ったのは大会中トップクラスのパフォーマンスで、日本を救ったGK川島。決勝でも彼じゃなかったら失点していたと思われるシーンが数多くあり、大会を通してよい経験を積んだ選手の一人となった。退場シーンなど集中力を欠いた時間帯もあったが、PK戦でのセーブ等も含めれば大車輪の活躍と言ってもよいだろう。課題はDF陣との声かけや統率、ボールを「弾く」のか「キャッチする」のか、あるいは「クリア」なのかをもっとはっきりさせなければならない点だろう。しかし、それはこれからクラブで学んでいく内容でもある為、そちらでの成長に大いに期待したいところだ。
 また、得点こそ無かったものの本田圭の重要さが改めて分かった大会となっただろう。というのも4−5−1を採用したシステムにおいて重要となるのはアンカーの2人、すなわち長谷部と遠藤の位置取りであるが、ほとんどの試合においてこの2人がボールを引き出したり空いたスペースを使う事が出来ていなかった。常に相手選手と位置が重なり、ボール保持者は他にパスコースを選択せざるを得なかったからだ。そうすると次にボールを引き出す働きをしなければならないのはオフェンシブMF、つまり本田圭なのである。彼は試合開始直後は前めに位置を取り得点の機会を伺っていたが、ボールが回らないとみるやすかさず中盤の低い位置まで顔を出してターゲットとなった。例え彼にマークが付いてきてもその分空いたスペースを前田や岡崎、底から上がっていった遠藤が活かせるといった具合でシステム全体が流動的になるきっかけともなっていた。

 チーム全体の改善点と言えば「考える力」をつけなければならないところか。
例を挙げれば…
・相手FWが2人しかいないのにDF4人(もしくは3人)+アンカー2人が自陣で待ち構えている必要があるだろうか?
・パスワークで崩したいのに選手(出し手・受け手共に)が数メートルも動かずにプレーしているのは如何なものか(相手からしたら動かない選手はマークがし易いはずである)?
・↑に関連してサイドの選手がボールを持った場合にパスの選択肢が絶望的に少ない(基本的にDFラインorGKの2通りしかない場合がほとんど)などである。ただ、言ってしまえばこれらが出来ているのがバルセロナのサッカーであり彼らが変わらぬ強さを誇っている理由なのだからどのチームも出来ているわけではないのは間違いない。しかし、これらは戦術やシステムに関係なく乗り越えなくてはならない要素であるため、監督がザックであろうが誰であろうが改善を期待したい。

最後に…
 試合を観戦した誰もが良かった点・悪かった点に気付いただろう。しかしそれらを否定してしまうのはサッカーファンが育たなくなる原因の一つになってしまうだろう。「人によって考えに差があるのは当然」。サッカーファンは屁理屈やこじつけながら分析し、自分なりに楽しむのが良いのである。そうすれば、将来ファンが「勝って良かった」だけでインタビューを終わらせる事が無くなり、日本サッカーがまた一歩前進するはずである…多分(局がカットしているのもあるが…)。

いろいろ長く放ったが、つまり…サッカー日本代表・ザッケローニ監督 優勝おめでとう!ということである

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