夢地獄

□プロローグ
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《吸血鬼》

幼い少女の前に一人の男がいる

「迷子かね?
お嬢ちゃん

血を吸ってもいいかね?」

男はにたりとしながら牙を見せた


《それは

「…! やだ」

男が少女喰おうとしたところ…
人ではない男の子が助けた

「吸血鬼の面汚しが」

男の子の顔にベットリと返り血がついた

指についた血をなめながら

「大丈夫?」


人の生血をすする

人の形をした猛獣


吸血鬼はいる

あなたが気づいていないだけで――…》
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