暗殺部隊

□帰るまでが遠足です
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そんなことを思い出してたらまた苛々してきた。


アミューズメントパーク内のホテルの部屋に各自荷物を置き、自由行動にする。

マーモンを抱えたベルをルッスーリアとレヴィが追いかける。

ザンザスはもう、何だかドッと疲れてそのまま部屋でスクアーロでも押し倒して部屋から一歩も出ずに過ごしたかった。

なのに。

「ザンザスも行こうぜぇ!!」

腕をひっつかまれ、半ば担がれるようにして外へ出された。

一体なんなんだ。


腕をからませたまま隣を歩くスクアーロは、とにかくはしゃいでいて眺めてるだけで疲れる。


「おぉい、アレうまそうだぜぇ!肉だぜ肉!鳥だけどなぁっ!オレはアイスにするぜぇ!」

「今度はアレ乗ろうぜぇザンザス!」

「似合うかぁ!?ザンザス!ザンザスもつけたらいいぜぇ!!」



とにかくうるさい。
そして、やけにジロジロ見られている。日本では男同士で腕をからませたまま歩くのはそんなに珍しいのか。

周りの視線がうるさくて、隣のスクアーロもうるさくて、なんだか全てに疲れて、マスコットキャラクターの動物の耳を頭につけたまま、アイス片手にニコニコ笑うスクアーロに思い切り濃厚なキスをくれてやる。
周りに見せつけてやろうとしたのに、周りは一気に目をそらしたようだ。
全くわけがわからない。


キスだけで腰くだけになった可愛いスクアーロの腰を抱き直して、わざと耳元でささやいてみる。



真っ赤になって頷くスクアーロ。


鮫を操るなんざ簡単だ。


ホテルに戻って、予定通りスクアーロを押し倒して、服をはぎとって、頭の先から足の先までおいしく戴く。

イタリアにいても日本にいても、やることは同じだ。


スクアーロがカーテンを閉めたがっていてうるさいから閉めてやる。

カスは余計な事を考えなくてもいいのに。

室内はカーテンをしても明るく、白いスクアーロの体が余計に白く眩しい。快感に溺れていくスクアーロがよく見える。

「見……んなよ…」

目をつぶって色々なものに耐えているスクアーロの声はかすれて途切れて、わざと煽ってるのだろうか?

室内が明るいのにかこつけて、つながっている部分を見せつけてやるようにすれば顔がますます紅く染まったように見えた。


散々、スクアーロの中を堪能して、スクアーロの意識がほとんどなくなった頃、ザンザスも終わりを迎えた。


豪華ホテルの広いベッドも、シーツは乱れ、汚れ、
スクアーロが目覚めたら文句のひとつも言いそうだ。そしたら「俺のじゃねぇ」とでも言えば可愛い鮫はまた顔を真っ赤にして黙るだろう。


乱れて汚れたベッドだけれどもスクアーロの匂いに包まれて寝るのは悪くない。そのまま意識をとばしたままのスクアーロを抱きしめて眠る。


長距離の移動、意味不明にはしゃぐスクアーロ、たった今の出来事。
ザンザスといえども疲労はピークだった。
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