小説
□戦慄、乱るる。
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「なぁ!アンタ!!其れ俺様の馬だぞ!?」
真白くて毛並みの良い馬
……の、隣の右の瞳に傷を負った黒い馬。
「Ah…、アンタの馬だったのか?」
「おう!!…その白いのお前のか!?」
「Yes、俺の馬だ。」
苦笑混じりに言ってみせる
「きっれいだな!!其の白いの!!」
「あぁ…。でも俺はアンタ馬の方が……」
そう言って哀しげな表情を覗かせる。
「やらねぇぞ?!」
見かねて其れを言うと…
「いや、いい。」
其れだけ短く言うと其の男は馬に乗り
「大事にしろよ?…其の馬」
そして、其の男は闇の奥へと消えていった…
、