読書処

□教えて!八戒センセ!(最/ギャグ)
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一日中やむ事のない吹雪で、窓の外は白一色とかしていた。
宿の主人の話しによると、いつ吹雪が止むのか分からないとの事らしく、仕方なく三蔵一行は吹雪がやむまで宿に宿泊する事になった。
借りた部屋は二つ。
部屋割りは三蔵と悟浄八戒と悟空となった。…のだが、何故か八戒と悟浄が同じ部屋にいて、三蔵と悟空が一緒の部屋にいた。
そして、ここは三蔵と悟空がいる部屋。
天井付近には三蔵の吸っている煙草の煙が漂い、室内の空気はとても最悪な状態にあった。それは煙草だけのせいではなく・・・
「チっ!猿…荷物から新しいのを汚せ」
三蔵の機嫌によるものだった。
空になった煙草のゴミをそばのゴミ箱に投げ入れ、こわごわと差し出された煙草を乱暴に取る。

(八戒…悟浄…なにしてんだよぉ。怖いよぉ)

クッションを抱き締め、隣室にいるであろう二人に助けを求める悟空だった。
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