裏

□三蔵様と悟浄さんの夜は?
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「さ〜んぞ!酒もらったから飲もうぜ?」
本日、三蔵一行が泊まる宿はとにかく気前の良い宿だった。
『三蔵』一行だからかも知れないが、暫く野宿続きだった四人には嬉しいものが有り、断る事なく宿の行為に甘え、うまい料理に舌をうち暖かい風呂につかり、旨いと評判の酒で喉を潤した。
「…三蔵うまい?」
二人きりの部屋、静かな室内で二人だけの晩酌。
その沈黙に絶え切れず杯を片手に、渋い顔で酒を飲む三蔵を見つめる悟浄。
「まずくはねぇ」
それに素っ気なく答える三蔵。
さらに沈黙が重くなり、悟浄はがしがしと頭をかく。
沈黙のためか、いつも以上に悟浄の酒を飲むペースが速く、早々に頬が赤らみを帯始める。



・・・ヤバいっ!
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