サイト交流企画

□【忍たま潜入記録】 任務その5…『SCATOLA』
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【潜入先:『SCATOLA』
 管理人:佃煮様
 主ジャンル:相手固定の恋愛夢小説(複数ヒロイン)・イラスト】

【サイト『SCATOLA』の忍術学園正門前】

A藤内
「着いたぞ。
 学園(サイト)内にお邪魔する前に、念のためもう一度人数確認しよう。
 はい、番号!一!」

A作兵衛
「…二」

A左門
「三っ!!」

A三之助
「………」

A作兵衛
「…三之助、お前の番だぞ」

A三之助
「え?何?」

A左門
「三之助は『四』だ」

A三之助
「お、おう?
 四!」

A孫兵
「五…そして、ジュンコが六」

A藤内
「……よし、全員揃ってるな」

A作兵衛
「いや、揃ってねぇよ。
 数馬がいねぇよ」

A左門
「数馬はどこに行ったんだ?
 もしかして迷子か?」

A三之助
「ホントしょうがねぇな。
 よし、オレと左門で探してくる」

A作兵衛
「探すなーっ!!!!
 ここまで来るのに俺がどれだけ苦労したと思ってんだ!!」

A孫兵
「数馬は初めからいなかったよ」

A藤内
「そう、数馬は敢えて誘わなかったんだ」

A左門
「?
 何故だ?」

A三之助
「おいおい、そういう仲間外れみたいなのは良くないと思うぞ」

A藤内
「い、いや、決して数馬だけ仲間外れにした訳じゃないよ。
 ただ、今回の『サイト潜入企画』…僕達の場合は『訪問』なんだけど…その目的を考えたら、数馬も一緒にっていうのは…何と言うか…数馬にとっても気恥ずかしい所があるんじゃないかと思って…」

A孫兵
「う〜ん、情報によればこちらの『SCATOLA』の『数馬』は密かに思いを寄せていたくノたまのヒロインとめでたく恋仲になれたって話だね。
 僕らの良く知っている(A)数馬とは違うと解っていても、やっぱり同じキャラだからいろいろ気恥ずかしく思う所もあるかもしれないな」

A藤内
「そうだろ?
 数馬はああ見えて感受性豊かだから、『自分とは違う』と解っていても『他サイトの三反田数馬の恋愛ストーリー』を見たら恥ずかしくて堪らなくなると思うんだ」

A三之助
「それか、『SCATOLA』の『数馬』のリア充ぶりにべっこり凹むかもな」

A左門
「そうだな!
 数馬は繊細だから、こういう時は呼ばない方がいいだろう」

A作兵衛
「い、いや…でもよ。
 数馬を置いて俺達五人だけが他所様のサイトに遊びに行った…って、後になって知ったら、そっちの方が傷つくんじゃねぇか?」

A四人
『…………』

A藤内
「み、皆!今日の事は数馬には絶対に内緒にする事!
 数馬が傷つくからな!」

A三之助
「…いや、無理だろ。
 絶対バレるって」

A左門
「ウチのサイトは『壁に耳あり障子にメアリー』だからな」

A孫兵
「まぁ、数馬の事だからちゃんと理由を話せば笑って許してくれるよ」

A作兵衛
「…だといいけどな」

A左門
「それはさて置き、今回のサイト訪問の目的は何だ?
 藤内は知っているみたいだけど、僕は何も聞いてないぞ」

A藤内
「…と、そうそう、それも話しておくよ。
 さっき孫兵が言った様に、こちらのサイト−『SCATOLA』の『数馬』はくノたまのヒロインさんと恋仲にある…その物語を見たこちらの立花先輩が『SCATOLA』の『数馬』の事をものすごく褒めていたんだ。
 『相手に対する誠実さ』とか『恋愛事へのしっかりとした心構え』とか…中でも相手のくノたまヒロインさんである彩香さんのどこに惹かれたのか…その着眼点が素晴らしいって。
 『SCATOLA』の『三反田数馬』は女性を見る目がある』と仰っていた」

A作兵衛
「へぇ…あの立花先輩がそんなに褒めるなんてすげーな」

A孫兵
「それだけ、ここの『数馬』と彩香さんの物語がロマンチックで美しい恋物語だって事だよ。
 素敵だよね…ジュンコ…」

A作兵衛
「孫兵孫兵、少女漫画調になってペットと見つめ合うな」

A藤内
「と、とにかく、そんな『SCATOLA』の『数馬』から僕達もいろいろ学ぶべきだと思うんだ。
 今はまだ早いかもしれないけれど、僕達だって二年後三年後には恋人ができるかもしれない…その時の為の予習を―」

A三之助
「悪い、オレは恋人とか彼女とか、まだ興味ねぇから」

A作兵衛
「俺も恋人云々より予算が欲しい…二年後三年後なら特に」

A左門
「僕も(委員会全体の)予算をもっと増やして欲しい」

A藤内
「…三人とも、確実にそれぞれの先輩達と同じ道を歩みつつあるよ」

A孫兵
「僕は『SCATOLA』の『数馬』の様な素敵な恋愛をしてみたいと思うよ」

A藤内
「!
 孫兵は俺と同じ考えなんだな」

A孫兵
「でも…このジュンコの愛らしさを理解して、僕と一緒に愛情を注いでくれる女の子がなかなか現れないんだ」

A藤内
「…………」

A作兵衛
「孫兵、自分を好きになってくれるかよりもジュンコを愛せるかが大事なのか?」

A孫兵
「当然!
 恋人と二人で仲良くジュンコの素晴らしさを語り合うのが夢なんだ。
 なぁ、ジュンコ♪」

A作兵衛
「…………」

A三之助
「オレや作兵衛や左門は、孫兵に比べたらまだマシだと思うぜ」

A左門
「うん、そうだな」



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