サイト交流企画

□【刀の下に心を置く者】 『かんてん』の潮江文次郎さん
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【・・・・・ 

三木ヱ門
「……コホン。
 それと先輩、最初は生物委員会に所属していたらしいんだけど……」 

団蔵
「潮江先輩、生物委員会に飼われていたんですか!?」 

左吉
「(こいつ本当命知らずだよなあ……)」 

三木ヱ門
「当時の委員長が稚児趣味もどきで、しょっちゅうセクハラ紛いなスキンシップを受けていたらしい」 

左門
「潮江先輩って一年生の頃から老け顔じゃなかったのか!」 

左吉
「(……団蔵の命知らずなところって、神崎先輩に似たのかもしれない)」 

三木ヱ門
「その後会計委員長に気に入られて強制移籍され、委員会活動中は委員長の膝に乗せられていたとある」 

左吉
「それはどうかと思います、委員会活動に支障をきたすのでは?」 

団蔵・左門
「(左吉ってどこまでも真面目だよな)」 

三木ヱ門
「その割に、一日一回は池に投げ飛ばされていたと」 

下級生ズ
「命知らずな方だったんですね」 

・・・・・】


A文次郎
「…………」

(嫌な予感、的・中!!)

A団蔵
「ちご趣味???」

A文次郎
「!!」

【団蔵が危険キーワードに反応した!】

A団蔵
「潮江先輩、ちご趣味って何ですか?」

A文次郎
「そ、それは…だな…」(滝汗)

A左吉
「団蔵、何でもかんでも先輩に質問すればいいって思うなよ。
 先輩が困っていらっしゃるだろ。
 解らない言葉は自分で辞書を引いて調べる!」

A文次郎
「なっ!?
 左吉、その辞書はどこから―」

A左吉
「お小遣いを貯めて買ったマイ辞書です」

(左吉は優等生ですから、お利口さんですから)

A団蔵
「おぉ!流石い組!
 早速調べよう」

A左吉
「えっと…ちか、ちき―」

A文次郎
「っだぁぁぁぁっ!!
 調べるな調べるな!!」

(潮江先輩、超・必・死!)

【しばらくお待ちください】

・・・・・・

A文次郎
「…お前らはそんな言葉まだ知らなくていい。
 頼むから知らないままでいてくれ…」

A左吉
「は、はぁ…」

A団蔵
「でも、『幼馴染な俺等』の潮江先輩の過去話に関係ある言葉みたいですよ。
 そこが解らないと過去に何があったのかサッパリですよ」

A文次郎
「いいんだよサッパリで。
 この話は無しだ。
 二人とも記憶から抹消するように。
 でないと『幼馴染な俺等』の潮江先輩が泣くぞ…」

A団蔵
「え〜、潮江先輩は泣きませんよ」

A文次郎
「いや泣きたくもなるんだって…伸一郎氏も、頼むからこういう出来事を記録するのは止めてくれ…」

(*この度の伸一郎氏の情報はまだソフトな部類です。
 あちらの潮江文次郎さんはここの脳筋鍛錬バカよりイロイロと人生経験豊富なようです)


【・・・・・

三木ヱ門
「そして何より……!」 

下級生ズ
「……(ゴクリ)!」 

三木ヱ門
「一年生時の潮江先輩は、『泣き虫』で有名だったらしい……っ!」 

下級生ズ
「なっ、何だってー!?」 

・・・・・】


A団蔵・左吉
『なっ、何だってー!?』

A団蔵
「潮江先輩って泣き虫だったんですか!?」

A文次郎
「ち、違う!
 これは俺の話じゃねぇって!
 男は簡単に泣くもんじゃねぇ!」

A左吉
「潮江先輩、さっきと言っている事が違います」


【・・・・・

団蔵
「それはきっと別人です! 
 潮江先輩が泣き虫だなんてありえません!」 

三木ヱ門
「しかしこのノートには、二年生に虐められて泣いたり、食満先輩に虐められて泣いたり、喧嘩して負けて泣いたりと、事あるごとに泣いていたと……」 

下級生ズ
「嘘です! 」

左門
「大半の理由が食満先輩にあったなんて、ありえません!」 

左吉
「潮江先輩ならやり返して勝ちます!」 

下級生ズ
「絶対信じませんから!」 

三木ヱ門
「……信じるか信じないかは自由だ。
 だが、これが本当だった場合はどうするんだ? 」

下級生ズ
「う……っ!」 

三木ヱ門
「もし本当に泣き虫だったら、改めて潮江先輩は凄いお方だと僕は思う。
 僕が入学した時、先輩はすでに『怖い先輩』として見られていた。
 つまり二年間の間で泣き虫を克服して、強くなられたんだ。
 そればかりか、今は学園一忍者をしている。
 先輩は本当にたくさんの努力をしてこられたのだろうな」 

左門
「確かに以前、潮江先輩はご自身のことを「なんの才能もない凡人だ」って言っていましたけど……」 

団蔵
「でも、想像つかないというか……」 

左吉
「想像したくありません」 

三木ヱ門
「まあ、そうだろうな。
 僕だって想像したくない。
 それに……」 

左門
「それに、なんですか?」 

三木ヱ門
「これを読んでいると、潮江先輩が一年生の時からいかに苦労し続けてきたのかがよく分かって、僕の方が泣きたく……っ!」 

下級生ズ
「ああ……」 

三木ヱ門
「善法寺先輩の薬の実験台にされたり不運に巻き込まれたり二次被害にあったり、七松先輩の破壊活動のせいで帳簿を見合わせないといけなくなったりやっと寝れると思ったら予算寄越せと突撃されたりバレーに巻き込まれたり、食満先輩にはいちゃもんつけられたり大事な幼馴染や先輩方を馬鹿にされたり、巻き込まれたくない中在家先輩に見捨てられたり便乗されたり、立花先輩には召使のように扱われたり……!
 一年生の時からこうだったなんて……!」 

左門
「でもそれが潮江先輩であります!
 そうでなければ潮江先輩ではありません!」 

三木ヱ門
「止めを刺すなバ神崎!
 潮江先輩に聞かれたら泣かれるぞ!?」 

団蔵
「潮江先輩は泣きません!」 

三木ヱ門
「いいや泣くきっと泣く絶対泣く!」 

団蔵
「絶対泣きません!」 

三木ヱ門
「『鬼の目にも涙』って言うだろ!
 潮江先輩も泣かれる時は泣くんだ!」 

左門
「潮江先輩は泣かないで耐えるはずです!」 

左吉
「……」 

≪(一名を除き)潮江文次郎は泣くか泣かないかの論争が始まりました≫ 

・・・・・】


A団蔵
「うぅ…どこの潮江先輩も苦労なさっているのは解るけど…これはオレも泣きそう…」

A左吉
「……あ、あれ、変だな。
 目から汗が…」

A文次郎
「お前らが泣いてどうする!」

A団蔵
「でも、こんなにも苦労なさっている『潮江先輩』は他にいないのでは!?」

A左吉
「いや、苦労だけでなく努力も人一倍なさっているんだ。
 泣き虫の克服に厳しい自己鍛錬、同学年の先輩方の二次被害、そのすべてを乗り越えてきたすごい人なんだ」

A団蔵
「ちご趣味とかいう先輩にもイジメられても負けなかったんだ」

A文次郎
「その話を蒸し返すなっ!!」

A団蔵
「『幼馴染な俺等』の潮江先輩、これからも頑張ってください!
 大丈夫!そっちのオレ達がついています!
 先輩は一人じゃない!」

A左吉
「そっちの僕達が、ちご趣味とかストーカーとかからきっと守ってくれます!」

A文次郎
「だから蒸し返すなっての!!
 そもそも、六年になりゃ流石に稚児趣味被害はあり得ないし、伸一郎氏はあくまでも幼馴染でストーカーとは違う!!」


・・・・・

(ビデオレターの続き)

【・・・・・

三郎
「どうも、五年ろ組鉢屋三郎です。
 今までカメラマンに徹していましたけど、収集つかなくなってきたので代わりに締めくくろうと思います。
 それにしても潮江先輩、一年の時から苦労されていたんですねー。
 いや、私たちも常々思っていたんですよ? 
 「あの面子の中にいられる潮江先輩って凄い。ああはなりたくないけど」って。
 誰の目から見ても潮江先輩は苦労されているお方です。
 然しまあ、泣き虫、ねえ……。
 私が一年生の時は、泣いているお姿は見たことがありませんでした。
 ただよく耳にしてはいましたよ、「二年い組の潮江文次郎は泣き虫だ」って。
 私の学年で信じている人はいませんでしたけど。
 ただ田村の話を聞く限り、潮江先輩は後輩の前では泣かないようにしていた、とも考えられますね。
 さてさて、色々と謎を残しつつ終わりを迎えましたが、これもまた一興。
 お気になさる時にはご気軽に一声どうぞ。
 地獄の会計委員会五代目鬼の委員長と共に駆けつけましょう。
 それでは」


・・・・・】


(『かんてん』のこきなこ様、並びにこの度ビデオレターを送ってくださった『幼馴染の俺等』の会計委員の皆さん&鉢屋三郎さん、真にありがとうございます。
 【あの面子の中にいられる潮江先輩って凄い。ああはなりたくないけど】…素敵に正直者なカメラマンに敬礼!

 非常に作りこまれた世界観と設定と、何より『潮江文次郎』へのこきなこ様の愛を感じてやみません。
 同じく文次郎ファンとして共感するイメージもあれば逆に違う面もあったりで、その違いもまた二次創作の面白い所だと思います。
 『かんてん』の文次郎さんは全面においてバランスよく伸びている感じです。(家事もできます、女装もハイレベルです、女性関係にも強いです)
 ここでの文次郎は脳筋よりです…脳筋なステータスしか伸びていません。(家事や女装や女性関係はサッパリです)

 それから、『幼馴染な俺等』の夢主さんはネタ絡みOKと仰られましたので、遠慮なくイマジンネタで書かせていただきました。
 はい、ここのサイト基本はネタです。
 ネタ絡みしかないです、申し訳ございません。

 何はともあれ、この度は企画へのご参加、真にありがとうございました。)



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