サイト交流企画

□【刀の下に心を置く者】 『かんてん』の潮江文次郎さん
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【後日、サイト『かんてん』よりビデオレターの続きが届きました】


A文次郎
「と、いう事で、先日に引き続き、いただいたビデオレターをご紹介したいと思うのですが……団蔵、左吉」

A団蔵・左吉
『はい!』

A文次郎
「何故お前らがここにいる?」

A団蔵
「何故って、この前いただいたビデオレターの続きをご紹介するんでしょう?」

A左吉
「それなら前回に引き続き僕達もいた方がいいと思いまして」

A文次郎
「いなくていい!
 いいからお前らは長屋に帰って宿題でもやっとれ!」

A団蔵・左吉
『え〜〜〜っ!!?』

A団蔵
「何でですか何でですか!?」

A左吉
「何故僕達はいてはいけないんですか?
 あと、僕は団蔵と違って宿題は連休初日に済ませてあります」

A団蔵
「むぅっ…」

A文次郎
「うんそうか、宿題は終わっているのか、それは偉いな。
 それなら裏山で自主練するなり自主トレするなり鍛錬するなり好きにしろ」

A左吉
「先輩、『自主練』も『自主トレ』も『鍛錬』も全部同じ意味だと思います」

A団蔵
「潮江先輩、何でオレ達をそんなに邪険にするんですか?
 何かオレ達に秘密にしたい事があるとか…」(じとぉ…)

A文次郎
「ち、違う!(汗)
 別に秘密にしたいとかそういう事では無くて―」

A左吉
「あっ!解った!
 例の『稚児趣味』の話があるからなのでは!?」

A団蔵
「そうか!
 潮江先輩、何でかその『いちご趣味』(←すでに違う言葉に変わっている)については教えてくれなかったもんな!」

A文次郎
「だから、お前らはまだ知らなくていい―」

A左吉
「いえ、僕は辞書で調べて何となく意味が解りました」

A文次郎
「なっ!!!!?」

A団蔵
「おぉ!さすが左吉!
 で、『いちご趣味』ってどういう意味なんだ?」

A左吉
「『いちご』じゃなくて『稚児』。
 辞書によると『稚児』=昔の『乳幼児』を指す言葉…なんだってさ。
 『稚児趣味』という言葉は載ってなかったけど、『稚児』=『乳幼児』という事から察するに―」

A文次郎
「察するな!
 頼むからそういう言葉を―」

A左吉
「『稚児趣味』とは『乳幼児みたいに幼い趣味の持ち主』…つまり『幼稚』な人を指す言葉なんだと思う」

A団蔵
「なるほど!
 それじゃ、前回話に出た『稚児趣味』な先輩って、『幼稚』な先輩って事なのか」

A左吉
「うん、たぶん。
 きっと『幼馴染な俺等』の潮江先輩は幼稚な先輩に対して毎日ツッコミ続けて神経をすり減らしていらっしゃったんだよ」

A団蔵
「潮江先輩なら間違いなく『ツッコミ気質』だろうからな。
 …って、潮江先輩、両手両膝床についてどうかしたんですか?」

A文次郎
「………何でもない…気にするな…」(←一年生故の天然ポケポケに既に神経をすり減らしている潮江先輩)

・・・・・

A団蔵
「とにかく、これでオレも『稚児趣味』の意味が解りました。
 だから秘密にしなくても良いですよ」(エッヘン)

A左吉
「僕達も一緒にビデオレターを拝見してもいいですよね?」

A文次郎
「あぁ…そうだな。
 そういう事にしておけば、アレな話題が出ても何とか誤魔化せる…いやいや!
 ごほんっ!そんなに見たいならいいだろう。
 その代わり、余計な事に余計な質問をするなよ。
 このビデオレターの内容はあくまでも『かんてん』の潮江文次郎の事についてであって、俺は詳しい事は知らねぇんだからな」(←予防線をはっておく潮江先輩)

A団蔵・左吉
『はい!』

A文次郎
「それでは、前置きが長くなりましたが、いただいたビデオレターを公開させていただきます」


【・・・・・

伸一郎
「デフォ名で失礼しまーす!
 文ちゃんのイマジンになら喜んでなるけど女の子のイマジンも捨てがたい――、ごめんなさいふざけ過ぎました十キロ算盤構えないで文ちゃん鬼背後鬼寧ろ鬼神がいるどうどう」

文次郎
「真面目にしろって、何回言わせれば気が済むんだお前は…!」 

伸一郎
「今後気をつけまっす!
 『幼馴染な俺等』の男主の松平伸一郎です初めましてー!」 

文次郎
「ぜんっぜん気を付けてねえだろ!」 

伸一郎
「これから気を付けるって。
 今回は何時もに比べて三割程大人しくなるから俺……多分きっと恐らく」 

文次郎
「初めから大人しくしろこのバカタレ!
 鉢屋一旦止めろ!
 撮り直しだ」 

鉢屋
「はーい。
 ていうか先輩、三割とか最後とかには何もツッコまないんですね」 

伸一郎
「ほら俺信頼されてっから」 

文次郎
「面倒くさかっただけだ」 

伸一郎
「そんなそっぽ向いて言われてもいぃたぁああ!」 

鉢屋
「うわぁ…十キロ算盤痛そう…」

・・・・・】


A団蔵・左吉
『やっぱりイマジン!?』

A文次郎
「って!こらこらこらっ!!」

A団蔵
「先輩!ほら!やっぱり『幼馴染な俺等』の夢主さんはあちらの潮江先輩のイマジンだって!!」

A文次郎
「違うっ!
 ちゃんと『松平伸一郎です』と名乗られているだろ!」

A左吉
「『松平伸一郎』さん…と、いう事は、イマジンとしての名前は『シンタロス』!?」

A文次郎
「まてこらっ!!」

A団蔵
「おぉぉぉっ!『シンタロス』!!
 何か響きがカッコいい!!
 正義のヒーローっぽい!!」

A文次郎
「だから待てって!!」

A左吉
「正義のヒーロー…それだ!
 前回言われてた『幼馴染な俺等』の潮江先輩の秘密って、それなんじゃないか!?
 正義のヒーローはその正体が秘密なのはお約束だ。
 だから、夢主さんは表向きは潮江先輩の幼馴染『松平伸一郎』として普通の忍たまのフリをしているんだよ」

A団蔵
「そうか!
 悪と戦う時には『シンタロス』になって潮江先輩に憑依するんだな!!
 でもって潮江先輩が仮面ライダー『ギン王』に変身するんだっ!!!」

A団蔵・左吉
『間違いないっ!!!』

A文次郎
「間違いだらけだーっ!バカタレッ!!!」

A団蔵
「えぇ!
 どこが違うんですか!?」

A左吉
「僕としては、この説は全ての辻褄が合うと思うのですが」

A団蔵
「うんうん、これなら向こうの潮江先輩の秘密についても納得だよな」

A左吉
「そうそう」

A文次郎
「あ〜の〜な〜、向こうの俺の秘密ってのは……」

― 『ただし、秘密は一般常識の範疇外だから…一般常識の範疇外だから…範疇外だから…』 ―
(↑『かんてん』の自分と伸一郎氏の声が文次郎の脳内でリフレイン)

A文次郎
「…………」

A左吉
「…?」

A団蔵
「潮江先輩?」

A文次郎
「…いいか、お前ら。(←しゃがんで二人の肩に手を置く潮江先輩)
 『幼馴染な俺等』の俺が、仮面ライダーギン王である事は絶対に内緒だ!」

A団蔵・左吉
『!!
 やっぱりギン王!』

【潮江先輩、仮面ライダーギン王を認めちゃいました!】

A文次郎
「あぁ…だが、この話は誰にも言ってはいけない!
 左吉が言ったように、正義のヒーローはその正体を絶対に知られてはいけない…最重要機密だ!
 解るな?」

A団蔵・左吉
『はい!』(←キラキラと希望に満ちた目で)

(こきなこ様、すみません。
 伸一郎さんもすみません。
 『幼馴染な俺等』の文次郎さんはもっとすみません)



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