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□【忍たま潜入記録】 任務その3…『かんてん』
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三郎
「くっ…蟹には心を許したくせに、相変わらずこっちには超威嚇状態だぞギャラドス」

勘右衛門
「う、う〜ん…こうなるとは予想もしなかったな」

三郎
「八左ヱ門、他に手持ちは?
 植物系のモンスターとか呼び出せないのか?」

八左ヱ門
「呼び出せるには呼び出せるが…正直、キャリーの友達を攻撃させたくない」

三郎
「うわ!親バカ!」

八左ヱ門
「親バカとは何だよ!
 そもそもバトルの勝負はついたんだ。
 双方全力を出し合ってお互いの実力を認め合った…実に素晴らしい戦いだったと思う」

勘右衛門
「いや、実力を認め合うというより『苦労人な主人を持つモノ同士』で気があったんじゃないか?
 ほら、二匹でおやつを広げて何か話してるぞ」


 池のほとりにおやつを並べて向かい合う二匹。
 双方身振りや鳴き声で何かを伝えあっている。
 時々、深く頷き合い共感し合っている様だ。


勘右衛門
「…『実はさ、僕のご主人はいつもいつも苦労してて睡眠不足で大変なんだ。
 それなのに我慢強いと言うか、責任感の強い人だから愚痴ひとつ言わないし。
 その内、本当に過労で倒れちゃうんじゃないかって心配で心配で…』」

三郎
「『うんうん、解るよ。
 ボクのご主人もいっつも貧乏くじ引いててさ。
 根アカだから本人は気が付いてないけど相当ストレス溜まってると思うんだ。
 その内ハゲができるんじゃないかと心配で心配で…』」

勘右衛門
「『そっちも大変なんだね。
 でも、そんなご主人を支えるのが僕らの役目だと思うんだよ。
 僕らにできる事は限られているけど、せめてご主人の心の癒しになれるように頑張ろうと思うんだ』」

三郎
「『ギャラドス君、偉いね。
 ボクもご主人のボサ髪の手入れをしてあげられるようにハサミを鍛えておこうと思う。
 お互いに頑張ろうね』」

勘右衛門
「…ってな感じかな?」

三郎
「あぁ、正にそんな感じ」

八左ヱ門
「こらこらこら!
 勝手にキャリーとギャラドスの会話を捏造するな!!
 って言うか三郎!
 誰がハゲるって!?」

三郎
「いやぁ、髪が豊かな奴程ハゲやすいって聞くからさ。
 髪の量で見えないだけでこめかみ辺りに脱毛症が出来てたりするんじゃないかなぁと」

八左ヱ門
「出来てない!!
 つーか、それだけオレに苦労役押し付けてる自覚があるなら自重しろ!!」

勘右衛門
「八左ヱ門…すっかり『苦労人』である事を否定しなくなったな」 

三郎
「それはさて置き、次の手を考えないと……」

勘右衛門
「別ルートを探すにしても、同様に誰かのポケモンが番をしている可能性が高いしな」

八左ヱ門
「あぁ、夜行性のポケモンも多いからな。
 どこから侵入を試みても、結局はポケモンに阻まれるだろう」

三郎
「む〜…ポケモン恐るべし……って!
 そうだよ!
 こっちもポケモンになればいいんじゃないか」

八左ヱ門・勘右衛門
『は?』

三郎
「ふっふっふっ…いつか役に立つ日が来るかもと、例のモンスターボールを持っていて良かった」(←懐からモンスターボールを出す三郎)

八左ヱ門
「え!?
 三郎、ポケモンを持ってたのか?」

勘右衛門
「い、いや…それはポケモンをゲットしたボールじゃないと思う。
 もしかして…以前あったポケモン化ネタの…」

三郎
「その通り!」

八左ヱ門・勘右衛門
『…………』

【しばらくお待ちください】

・・・・・・

八左ヱ門
「ネタとはいえ…ウチのサイトってホントに何でもアリだな」(←12/11/3のコメント紹介参照)

勘右衛門
「あぁ…こっちの三郎が『ああ』なのも仕方がないんだろうな。
 とにかく、やるだけやってみるか。
 行け!三郎!
 君に決めた!!」

 勘右衛門が投げたモンスターボールが空中で光を放つ!
 そして―

ゾロア
「きゅうん♪」

【ゾロアが現れた!】

ギャラドス
「…………」

【ギャラドスは様子をうかがっている】

ゾロア
「きゅうん♪」

【ゾロアはつぶらな瞳でギャラドスを見つめている】

勘右衛門
「三郎…本当にプライド捨ててるぞ」

八左ヱ門
「そこまでして春画本交換したいのか…」

ゾロア
「きゅうん♪」

【ゾロアは尻尾を振っている】

ギャラドス
「…………」

がぷりんちょ!

勘右衛門
「って!捕食されたっ!!!!」

八左ヱ門
「いや!甘噛みしてるだけだ!
 ギャラドスは手が無いからああやって相手を調べているんだよ」

勘右衛門
「そ、そうなのか…」

はむはむはむはむ……

勘右衛門
「本当だ。
 噛まれただけで三郎は無事だ」

八左ヱ門
「だろう。
 ほら、名作ジブリ映画でも動物達は主に口を使って人間とコミュニケーションをとっているじゃないか。
 それと一緒だよ」

勘右衛門
「なるほど、三郎が敵かどうか調べていただけなんだな」

八左ヱ門
「そういう事」

ゾロア
「…………」(←…チーン…)

【しかしゾロアは真っ白になっている】



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