サイト交流企画

□【忍たま潜入記録】 任務その3…『かんてん』
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【後日談】

(後日、サイト『かんてん』より当サイトに届け物がありました)


八左ヱ門
「三郎!勘右衛門!
 ちょっと来てくれ!!」

勘右衛門
「ん?
 何だよ八左ヱ門、そんなに慌てて」

三郎
「我々は今、学級委員長委員会の会議中なんだけど」

八左ヱ門
「何が会議だよ!
 学園長先生と結託してせしめた予算で購入したお茶菓子を食ってるだけじゃないか!!」

勘右衛門
「うっ…そこまで詳しくつっこまれると何も反論できないぞ」

三郎
「八左ヱ門、またツッコミスキルを上げたな」

八左ヱ門
「好きで上げてる訳じゃないんだけどな…って、そんな事はどうでも良い!
 とにかく二人とも一緒に来てくれ!!」

二人
『??』

 言われるまま八左ヱ門の後についていく学級委員長の二人。

・・・・・

八左ヱ門
「…今さっき、『こいつ』が『コレ』を届けに来たんだ」

 八左ヱ門の案内した場所にいたのは…

三郎
「……ペリカン?」

八左ヱ門
「違う。
 ペリッパーっていうポケモンだよ」

勘右衛門
「あー、よく郵便配達業務をやってるポケモンだな」

八左ヱ門
「そう…そいつが、『コレ』を…」

 そう言って、八左ヱ門が指さした先には見覚えがあるボロボロの籠が。

三郎
「この籠…確か八左ヱ門のペットモンスターの…」

八左ヱ門
「あぁ…キャリーの籠だ。
 おそらく、キャリーに何かあって…それでペリッパーが代わりに届けに来てくれたんだろう」

三郎
「…って事は、『かんてん』の松平先輩から例の本が届いたんだな!」

八左ヱ門
「キャリーの心配をしろよ!!」

勘右衛門
「いやでも、キャリーに何かあるのは割としょっちゅうだろ。
 ドラゴン戦で力尽きたり、ベヒーモス戦で力尽きたり…」

三郎
「それでも何事もなかったかのように復活してるじゃないか」

八左ヱ門
「そりゃそうだけど…飼い主としては何があったか気になる訳で…」

勘右衛門
「キャリーに何かあったなら、松平先輩が手紙を付けて知らせてくれるはずだ。
 とりあえず届けられた籠の中身を確認しよう」

八左ヱ門
「あぁ…」

 ペリッパーが運んできたキャリーの籠の中には…

勘右衛門
「お、菓子折りが入ってる♪
 それから手紙も………これは『かんてん』の潮江先輩からだってさ」

三郎
「………あれ?
 松平先輩の素晴らしい御本が見当たらないのですが…」

八左ヱ門
「三郎、ここを見ろよ。
 でっかい穴が開いている」

三郎
「…………」

勘右衛門
「あー…運んでいる途中にそこから落ちたんだな。
 籠もボロボロになってたし、飛んでいる間に振動で綻びが更にひどくなって―」

八左ヱ門
「すとーん…と、落下した訳か」

三郎
「のぉぉおぉぉぉぉっ!!!」

勘右衛門
「三郎、マズイぞ。
 他所様から借りた本を紛失したとあっては責任問題だ」

三郎
「解ってるよ!
 って事だから、逃がさん!!」

 業務を終えて帰ろうとするペリッパーにモンスターボールを投げつける三郎。

【ペリッパーをゲットした!】

八左ヱ門
「普通はHPを減らさなきゃゲットできないのに…」

勘右衛門
「気合いだな…」

三郎
「ペリッパー、出てこい!」

 再びペリッパーをボールから出す三郎。

三郎
「本を見つけるために、お前がどこを通って来たのか案内してもらうぞ」

ペリッパー
「…………。
(え〜、勘弁してくださいよぉ。
 まだ今日の配達業務が残ってるのにぃ)」

三郎
「そう嫌そうな顔するなって。
 そもそも、本を落としたのはお前の責任なんだぞ。
 この事がポケモン世界の郵便省に知られたらお前解雇だぞ」

ペリッパー
「!!
(それは困りますぅ。
 ようやく憧れの郵便配達ポケモンになれたのに解雇だなんてぇ)」

三郎
「だろう。
 だったら我々に協力するべきだ。
 大丈夫、本が見つかれば何の問題もないし、ささやかなお礼として魚の干物をやるからさ」

ペリッパー
「…………。
(う〜ん、ボクは生食派なんですけど…まぁいいでしょう。
 配達物の紛失はボクの責任になっちゃいますからねぇ。
 あなた方に協力しますぅ)」

三郎
「よし」

八左ヱ門
「三郎…ナチュラルにポケモンと会話してるぞ」

勘右衛門
「春画本への執念が成せる業だな」 



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