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□【刀の下に心を置く者】『ポンツク』の潮江文次郎さん
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A仙蔵
「冗談はさて置き、続きを拝聴するとしよう」

A文次郎
「…冗談で人の精神をすり減らすのは止めろと、何度言えば解るんだよ……」(←本日も精神的疲労濃厚)


【…………


「……そうそう、忘れてはいけない。
 我々……長次、小平太と、この私、立花仙蔵は同輩善法寺伊作の恋路応援部隊なのだが」


「な……な、何事も無かった様に、話し始めんじゃ、ねえ、よ」(荒い息)

こへ
「第一回の話し合いの時には文次郎だけが欠席だったな!」


「は?第一回……?話し合い……?」


「ああ、煩くなりそうだったゆえ、私が特製からくりに落としてきたから、お前が知らなくても無理は無い」


「あ!?
 あの時のっ!?
 おいつーか、応援部隊とか聞いてねえぞ!?」


「言ってないからな」

こへ
「知らないの文次郎だけじゃないか?」


「……ここに来て、知る事実」 (また深々とした溜め息が聞こえる)

…………】


A小平太
「へぇ、仲間の恋愛を皆で応援しているのか。
 『いしゃたま!』の『私達』も仲が良いんだな」

A仙蔵
「あぁ、『いしゃたま!』の夢主殿は医師を目指していらっしゃるとの話だが、そこから『善法寺伊作』との縁が強まったのだろう。
 何にしても、皆で応援とは良い雰囲気にある様だな」

A長次
「…しかし…この話も『いしゃたま!』の『文次郎』は知ら無かった様だ…」

A文次郎
「まぁ、それも仕方がねぇ事だろう。
 ハッキリ言えば『潮江文次郎』というキャラクターは恋愛事には関心が薄い。
 俺だって他人の恋愛事にわざわざ関わろうなんて思わねぇからな」

A仙蔵
「そうか?
 本編の18話では、五年の尾浜勘右衛門に恋人のくノたまをくノ一教室まで送ってやる様に言っていたと記憶しているが…おかげで二人は良い雰囲気に浸れたようだったがなぁ」

A小平太
「おー、文次郎優しいな」

A文次郎
「あ、あの時は戸隠の奴と話があったから―」

A小平太
「あぁ、自分の彼女と二人きりになりたかっただけか」

A文次郎
「違うっての!!
 『彼女』じゃねぇと何度言ったら解るんだよ!!!」

A長次
「…では、何なのだろうか…?」

A文次郎
「…………ただの知り合いだ」

A長次
「…返答までに間があった…」

A小平太
「間があったな」

A文次郎
「喧しいっ!!」

A仙蔵
「やれやれ、こちらも友達として『潮江文次郎の恋路応援部隊』を結成してやっているのに、つくづく友達がいの無い奴だな」

A文次郎
「お前がそんな事言っても説得力ねぇよ!」


【…………


「あと文次郎の活躍といえば予算会議だな」

こへ
「保健、学級、作法の勝利に終わったあれか!」


「そうだ!おいこら作法委員!
 ちゃっかり学級委員長委員会と手を組やがって!!」


「そんな過ぎたことを……『ケツの穴の小さい男』だな」


「うぐっ!」

こへ
「あの時の文次郎は面白かったなあ、長次!」


「……モソ。
 突然学級の手に寄り乱入させられた彼女(夢主)が、保健委員会代理として予算異議申し立てをした」

こへ
「文次郎が壊した癖に鍋の予算を認めないって言ったら『それでもタマ着いた男か!』ってな!
 あの時の文次郎は帯を押さえて真っ青になってたぞ!」


「ぐ……あの時は、保健委員会の不運を理由にした俺にも非がある…………だが、あのキレ方は流石に無かったのでは……無いかと……」


「『いしゃたま!』の夢主は女独りで自分の身を立てようとしている事もあってか存外に気が強いからな」

こへ
「流石の文次郎も敵わなかったというわけだ!」


「モソ」

…………】


A小平太
「次は『予算会議』のエピソードについてか」

A長次
「…落乱のお約束…」

A仙蔵
「会計委員長の文次郎が主となるイベントなのだが…ここでも『いしゃたま!』の『文次郎』は酷い言われ様だな」

A小平太
「あぁ、夢主さんからもキツい事を言われてるな」

A長次
「…だが、『ハッキリ物を言える』という要素は夢主としては美徳…」

A仙蔵
「そうだな、夢主とは読み手にとって『憧れる存在』…『自分もあんな風になりたい』という自己投影願望を抱かせる存在で無ければいけない。
 男キャラ相手に対等以上の力関係を示す事は『自立した強い女性像』として多くの女性読者から支持されるのだろうな」

A長次
「…逆に言うなら『男性キャラ側が弱くなる要素』でもある…」

A小平太
「そうか、だから『いしゃたま!』の『文次郎』はMっぽくなるのか」

A文次郎
「って、その話題から離れろ小平太!
 俺も『いしゃたま!』の『俺』もノーマルだっての!!」



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