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□【忍たま潜入記録】 任務その5…『SCATOLA』
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A藤内
「と…とにかく、『SCATOLA』の『数馬』の恋愛観を学んで、僕達も今後に活かせるようにしたいと思うんだよ」

A左門
「藤内、意外とタフだな」

A三之助
「あぁ、粘り強いって言うか、我慢強いって言うか」

A作兵衛
「…いろいろ苦労してるからな」

A孫兵
「うん、藤内って苦労人だよね」

A藤内
「俺の事はいいから!『SCATOLA』の『数馬』について話そう!!」

【藤内は謎のフラグを全力でへし折った】

A左門
「解った。
 『SCATOLA』の『数馬』について話そう!」

A三之助
「えっと、こっちの立花先輩がすっげー褒めてたって話だけど…」

A藤内
「そう、特に学ぶべきはここだって」

【食べ方が綺麗だな、とか、ものの扱いが丁寧だな、とか】

A左門
「おぉ、『SCATOLA』の『数馬』が彩香さんのどこが好きなのか語っている時の台詞だな」

A三之助
「本人も自覚してたけど、ちょいストーカーっぽい感じだよな」

A作兵衛
「おいコラ!三之助!」

A孫兵
「いや、こういうのが普通だよ。
 好きな相手の事は否応なしに意識してしまう…それでついついその姿を目で追ってしまう…当たり前の事じゃないか」

A三ろ組
『そうなのか?』

A孫兵
「そうだよ。
 『忍術学園』は男女別の学び舎なんだから『SCATOLA』の『数馬』が彩香さんの事を知る機会は食時の時や掃除をしている時、学園の備品をくノ一教室に運ぶ時くらいしかない。
 だから【食べ方が綺麗だな、とか、ものの扱いが丁寧だな、とか】という台詞は、何ら不自然な所も怪しい所もないだろ?」

A左門
「確かにそうだ。
 僕達がくノ一教室の生徒を見かける機会はその位しかない」

A三之助
「んじゃ、『SCATOLA』の『数馬』は彩香ちゃんが飯食ったり掃除したり備品を運んでる姿を見て好きになったって事か」

A作兵衛
「んー…『食べ方が綺麗で物の扱いが丁寧だ』ってのはそれだけでも十分解るな。
 でも、それだけで相手を好きになったりするもんなのか…いや、別に『SCATOLA』の『数馬』の気持ちを否定する訳じゃねぇけど」

A藤内
「いいや、作兵衛。
 『SCATOLA』の『数馬』にとってはそこが重要なんだよ」

A作兵衛
「え?」

A藤内
「『SCATOLA』の『数馬』も彩香さんも、いきなり相手に一目惚れした訳じゃないんだ。
 お互いに相手の事が気になりだして、相手の姿を良く見ていくうちに『気になる相手』から『大好きな人』に変わっていったんだよ。
 二人の会話やモノローグからもそのような事が窺える」

A孫兵
「『一目惚れ』は遺伝子レベルで相手を求める感情だ…でも、二人の出合いはそうじゃない。
 相手の事を少しずつ知って、相手の内面に少しずつ惹かれて、二人で小さな『好き』を沢山集めて、大きな『愛』を育てていたんだよ」

A藤内
「そうそう、立花先輩も孫兵と同じ事を言っていたよ。
 『相手の内面をよくよく見ている』って。
 それだけ食事のマナーや物の扱い方には、その人の内面が出てくるんだよ」

A三ろ組
『そうなのか!?』

A藤内
「そうだよ、テーブルマナーって大事なんだよ。
 立花先輩のお話を聞いて、俺もテーブルマナーの復習をした」

A三之助
「え…て…テーブルマナーって、ナイフは右でフォークは左とかいう奴だよな?
 あれ、逆だったっけ?」

A左門
「左利きの人はナイフを左で持つのか!?」

A作兵衛
「や、やっぱ、そういうのは常識として身に着けておかねぇとヤバいって事か?」

A藤内
「…三人とも落ち着いて…ごめん、俺の言い方が悪かった」

A孫兵
「『SCATOLA』の『数馬』が彩香さんの食事マナーの良さから、その内面の良さに気が付いた…そこが素晴らしいと立花先輩は褒められているんだよね?」

A藤内
「そうそう!そうなんだ!
 孫兵、今回は君が一緒に来てくれて本当に助かる。
 未来の脳筋トリオだけだったらどうしようもなかった」

A作兵衛
「悪かったな脳筋で」

A三之助
「作兵衛は脳筋だけど、オレは違うって」

A左門
「僕も違うぞ。
 会計委員会は頭脳労働だ」

A作兵衛
「お前らも立派に脳筋だ!自覚しろ!!」



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