*サクラ花火短編集(小)*

□【其ノ五】僧職系男子の憂鬱
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―次の友引の日―





『親瑛さんお待たせしました…!!』




「桜!!」



『…し…親瑛さん…。』





準備を終えた桜の前に現れたのは、

着物にサングラス、雪駄とどこからどう見てもヤ◯ザにしか見えない親瑛だった。





「あれじゃヤ◯ザかマ◯ィアにしか見えないですよねー。」





『侑さん!!』


「侑ぅぅぅ!!???何でてめぇがいんだよ!!」




ひょっこり二人の間に現れた侑は、ニッコリと笑った。




「桜さんと二人でデートしようなんて甘いよ、親瑛。」




「だー!!クソマリモうっとうしいわぁぁぁ!!!!!!!!」





その後は結局侑も含めた三人で出掛けることとなり、

またも二人で出掛ける事は出来なかった親瑛であった。





.....................





―そして更に数日後―






「……今度は何だよ婆ちゃん、火の玉は勘違いだったって言ってんだろ。」




「親瑛…ここの墓地にバット持った霊が出るってみんな噂しとるぞ、早う祓ってやった方がええ!!」





「・・・。」



『………。』(←笑い堪えるの必死)









【其ノ五】僧職系男子の憂鬱 -END-
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