*サクラ花火*

□この時代
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「よぉ、おはよ。」


『お…おはようございます…高砂さん。』




特に変わった様子もなく挨拶する一に、かたや昨日のことが頭からはなれない桜は一の顔がまともに見れず、桜は少し俯きながら挨拶した。





「ははっ!!なんだよその顔。」


『!!!!!!』





そう言うと一は、桜の頭をポンとたたき、あくびをしながら去っていった。

そんな一の後ろ姿を見ながら桜は一人気にしていた自分が恥ずかしくなり、更に顔を赤くした。





(あの人にとってはなんでもないことなんだ…!!気にしちゃ駄目だ!!!!)




「桜さん…?まさか一が何かしました?!」


『な…何か!??何もないですっっ!!!!』







そう言うと、桜は慌てて部屋の襖を閉め、部屋に戻って行った。






ー…バタン…




『ふぅ…。』







私は…この世界でどうするつもりなんだろう。






また死ぬの…?それとも…






でも、あんなに真剣に介抱してくれている人の前で死ぬなんて出来ない。








それなら………





勝手だけど、もう一回私はやりなおせるかな…?









一度人生を諦めた少女の命の歯車が

また、ゆっくりと動き始めていた。


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