*サクラ花火*

□最期の決断
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―…キィン!! ズシャッ!!!!!!





刀と刀のぶつかり合う音と銃声。




総助達がいた場所はあっという間に凄惨な戦場へと姿を変えた。





「前線に出ちゃいけない!!あくまで来た敵だけを相手にするんだ!!!」




―…ズシャッ!!!!!!!





頭数は完全に劣性。


だが敵は会津を始めとする諸藩の寄せ集め部隊…


わずかだがそこに勝機はある。






こうなった以上…長州が生き残る道はただ1つ…






"勝つ"しかない…!!!!







「覚悟を決めたようじゃの、医者坊主。」




敵をなぎ倒しながら、津島は総助に声を掛けた。




「……俺は俺のやり方でやる。お前に利用されるなんてまっぴらだ。俺の仲間は…誰一人死なせない!!!」




「相変わらず…甘すぎる考えじゃのうて。」



「甘くて結構。ほっといて下さい。」





そう言うと、総助は津島の隊から離れた。








迫り来る敵を














斬って
斬って
斬って
斬って



もう一体どれくらいの時間が経ったのだろう。













一瞬でも気を抜けば次に地に伏すのは自分だった。





そんな中、津島と総助の隊の戦いぶりは見事なもので

幕府軍を破り去る寸前までいっていた。








「ひるむな!!!そのまま前進じゃ!!!!頭数などそろえようとも我が軍に敵うものか!!!!!」




「右前方、敵兵鉄砲隊あり!!裏手より回って!!!!」







だが、奮戦しているとはいえ

長州側の両隊の被害も軽いものとはいえなかった。



―…ドドドド…ザシュッ!!!




「ぐあっ!!!!」



「うわあああ!!!!!!」




「入江さん!!!山名さん!!」








その瞬間だった





撃たれた味方に気を取られた総助に





銃声が響き渡った。






―…ドン!!!!!!!ドン!!!








「っつ…!!!!!!!」




―…ズシャッ!!!!!






総助は足を数ヵ所撃たれ、馬上から落下した。






「今だ!!!敵大将討ちとれぇぇ!!!!!!!!!」











そして総助めがけて










刀が降り下ろされた。








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