サクラ花火短編集(大)

□【其ノ六】とある俊輔の昔話
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「桜さん!!あんま気ぃ使わなくていいッスよ!!俺適当に待ってるッスから!!」



『はい!!親瑛さん、すぐ戻ってくると思いますので…!!』





親瑛を訪ねてきた俊輔にお茶を出すと、桜もその場に腰を下ろした。





「桜さん、お寺と病院どっちも手伝ってるなんて休み無くて大変じゃないんッスか?」



『そうですね…でも毎日充実しててすごく楽しいですよ。』



「いいッスね〜!!俺もそんな風に言える仕事に就けるよう頑張るッスよ!!」





そう言って屈託なく笑う俊輔に、小忠太の面影を見ながら桜も笑った。






『俊輔さんはお二人とは幼なじみなんですよね?』



「まあそうッスけど…なんかそれは恐れ多いッスね〜。」



『?』




不思議そうにする桜に、俊輔は少し照れながら言った。








「親瑛さんと侑さんは俺を救ってくれたヒーローなんッス!!」




『ヒーロー…?』






俊輔はニッと笑って頷くと、嬉しそうに話し始めた。







親瑛と侑の












”昔話”を…






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