短編小説

□ムナカタ海姫
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ー…バンッ…!!






「お知らせ致しますアマテラス様、弟君…スサノオ様がこちらに向かわれているとの一報が…!!」




「スサノオが…?あやつまさかこの高天原を奪いに来たというのか…!!すぐに戦の準備じゃ、スサノオから高天原を守るのじゃ!!!!!!」






アマテラスはそう言うと、全身を鎧で覆い身を固めた。

弟といえど暴れだすと手の付けられないスサノオの突然の来訪に、アマテラスは弓を引いて待ち構えた。







「おいおい姉さん…なんだよこれ。」










「お主の用件は分かっている、我が国高天原を獲りに来たのであろう!!そうはさせぬぞ!!!!」











アマテラスの恐ろしいまでの形相に、そんな気は更々なかったスサノオは驚きながら弁明した。





「いや、違うし!!そりゃあ今まで散々好き放題してきたけどよ、今回は母上に会いに黄泉の国に行くことにしたから姉上に一応言っておこうと思っただけだって!!」




「お前の言うことなど信じられるか!!だいたいお前はいつもそうだ…あの時だって…」

「あーもううるせえって!!!!分かった、分かったから!!じゃあこうしよう!!」









「…?」




「この剣とてめえの勾玉で…俺の言ってることが本当か占ってみようじゃねえか。」






















これは今からずっとずっとずっと昔、


神様がまだ人の形を留め、この世界にいた頃の お話。






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