□I never part from you
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夜…というかもう真夜中。
さぁ寝ようかと思っていた矢先に、家に響くのはピンポーンっというチャイム音。
誰だろうと思い、ドアをそっと開けるとそこにいたのは…。


「ふりっぴぃ…。」


大きな瞳に涙をいっぱい溜めた可愛い可愛い子羊で。
驚いて声をかけられずにいた僕の姿を、寝間着姿の彼女が認識すると同時に
彼女は思いっきり踏み出して、僕に思いっきり抱き着いてきた。


「っ!?」


普段ちょっとダボダボな服を着ているのでわからないが
フレイキーは以外にも豊満な胸を持っている。
それが抱き着かれたことによって、柔らかい衝撃が…って何を考えているんだ僕は!
落ち着け!とりあえず落ち着け僕!!


「フ、フレイキー?どうしたの?何かあったの?」
「ふりっぴぃ…フリッピ―……!」


ぐすぐすと泣きじゃくりながら、更にぎゅうぎゅうと強く抱きしめてくれるものだから
僕の脆い理性はすでに吹き飛びそうで
何とか理性崩壊を制御し、泣きじゃくっている彼女を家の中に入れて
僕は今、フレイキーに抱き着かれたままソファーに座っている。
何度問いかけても、彼女は僕の名前を何度も何度も呼んだままで
どうして彼女がこんな状態になってしまっているのかさっぱりわからない。
本当に何があったのだろう?
まさか誰かに何かされたのだろうか?
もし何かされたのだとしたら、そいつはタダじゃおかない…!


「フリッピ―…。」
「フレイキー、大丈夫だよ。もう怖くなんてないから落ち着いて。」


優しく優しく頭を撫でながら、耳元で囁くと
今まで僕の胸に顔を埋めて泣いていた彼女は、そっと顔を上げる。
その眼は涙で真っ赤になっており、溢れる涙はまだ止まってはいない。


「フレイキーは泣き虫さんだね。」


そう言いながら優しく瞼にキスを落としながら、僕は涙を吸い取ってゆくと
彼女はくすぐったいのかクスクスと笑いだした。
やっと見ることのできた彼女の笑顔をとても嬉しく思いながら
僕は瞼から口元へと、唇を移動する。
濡れた頬に両手を添えて、何度も何度もキスをした。


「んっ…はぁ…ふりっぴ…。」
「どう?フレイキー落ち着いた?」


最後にちゅっと軽く口づけて、そっと顔を離すと彼女はもう泣いていなくて。
その姿にホッとし、僕は彼女の軽い体をひょいと持ち上げて自分の膝に跨らせ
向かい合う形になった。
顔と顔との距離はものすごく近くて、あと数センチで唇が触れ合うほどで。
これがフレイキーには恥ずかしいのだろう、少し距離を取ろうとするが
僕の腕がガッチリとフレイキーの腰や頭をホールドしているのでそれは出来ない。


「ねぇフレイキーどうして泣いていたの?僕に教えて?」
「あ、あの…えと……。」
「フレイキー。」


じっと見つめながら、甘く名前を呼ぶと彼女は弱いということを知っている僕は
さっそくそれを実行にうつすと、案の定彼女は顔を真っ赤にしながらもポツポツと泣いていた理由を話し出した。


「わ、笑わない…?」
「笑わないよ。」
「夢を、見たの。」
「夢?」
「すごく嫌で、悲しい夢…フリッピ―が、僕から離れて行っちゃう夢。」
「僕が、フレイキーから?」
「僕の知らないすごく綺麗な女の人とどこかに行っちゃうの。何度名前を呼んでも振り返ってくれなくて、それで…それで。」


思い出したのだろう、ぽたぽたとまた涙を流しだしたフレイキー。
それで目が覚めた途端、こうして会いに来てくれたのだろう。
あぁ、なんて君は可愛いくて愛おしいんだフレイキー。


僕が君から離れていくなんて、そんな事絶対ありえないのに。


「フレイキー。」
「んっ…。」


僕はたまらなくなって、泣いているフレイキーに強引にキスをする。
先程のような軽いキスではない、舌を使っての深い深いディープキス。
何度も何度も角度を変えて、口内を犯すと
酸素が足りずに苦しくなったのか、トントンと僕の肩を弱弱しく叩く。
名残惜しく思いながらも唇を離すと、混ざり合った唾液が銀色の橋をつくりポタリと彼女の口元に落ちてゆく。
顔を赤くさせ、息を荒くさせ、ものすごく色っぽい表情でフレイキーは僕を見つめるものだから
僕の理性はその瞬間、崩壊した。


ぐいっと彼女の体を強く引き、どさりとソファーの上に押し倒す。
初めは突然のことで戸惑いの表情を見せたフレイキーであったが
やがてこの体制で全てを理解したのだろう、見る見るうちに全身を赤く染め上げる。
そんな彼女にクスリと笑いを一つこぼして、僕は彼女の着ていた寝間着のボタンを一つ二つと外してゆく。


「あ、あああの!フリッピ―!」
「大丈夫だよ、フレイキー。僕は君から離れたりなんかしない。」
「えと、えっと…その!」
「僕が君にどれほど依存しているか、今から証明してあげるよ。」


ボタンを全部外した瞬間に、寝間着をその辺に放り投げて
豊満な胸を覆っている下着も取り払う。
反射的に手で胸を隠そうとする事は解っていたので、それよりも早く左手で彼女の両手を縛り上げ自由を奪う。
今僕の視界に広がるのは、フレイキーの綺麗な躰だけ。
それにしばし魅入っていると、フレイキーは涙ながらのか細い声で「見ないでぇ…!」と言う。


「どうして?こんなにも綺麗なのに。」
「で、でも…恥ずかしい……。」
「大丈夫、すぐにわからなくなるから。」
「えっ…?ひゃあぁあっ!」


ぐっと少し強めに胸を揉むと、彼女の躰はビクリと震える。
手や舌を使い胸を攻めたてると、フレイキーの口からもれるのは喘ぎ声。
胸の双丘にある蕾をきゅっと抓むと、一際高い声で啼く。


「ひゃっ!」
「可愛い声だねフレイキー。」


何度も何度も胸を揉み、彼女の意識をそこに集中させてから
僕は手を下へと移動させ、寝間着のズボンを下着もろともバッとずり下ろす。
そこは予想通り、もう既に十分すぎるほど湿っていて
指で一掻きすると、くちゅりという音を奏でた。


「ぁんっ!」
「フレイキー聞こえる?すごい事になっているよ。」
「やっ…ふり、ぴ…!」
「もっと指をいれたらどうなるかな?」


一気に3本指をフレイキーの中に入れて掻き乱すと、彼女の躰はビクビクと反応する。
溢れる蜜が指に絡み、それをフレイキーに見えるように舐めとると
フレイキーはイヤイヤと首を横に振る。


「ダメ…ふりっぴぃ、それ汚い…!」
「汚くなんかないよ。フレイキーのだもの。」


汚いはずが、ない。
彼女は心も躰も、全て綺麗なのに。

ぐじゅぐじゅと彼女の中を十分掻き乱していくと
そろそろ自分自身に限界がきたようだ。
それは彼女も同じのようで、縋る様な目で僕を見ていた。


「フリ…ピ、僕もうっ…!」
「う、ん。一緒にいこうフレイキー。」


僕はフレイキーの中に自身を入れ、激しく腰を振る。
フレイキーの中は温かくてとても気持ちがいい。


「あっ…あんっ、あっ、んっあっ、あっ…!」
「はっ、フレイキー…フレイキー!」


何度も何度も出したりいれたりを繰り返し
僕たちは交わる。
一つになる。


幸せだ、本当に幸せだ。



「愛してる、フレ、イキー…君だけを!誰よりもっ!」



限界ギリギリでそう叫ぶように、言うと
彼女も途切れそうな意識の中で、嬉しそうに頷いてくれていた。
それを見た瞬間、僕は彼女の中で果てた。



***



あれから僕たちはベットへと移動し
柔らかな布団をかぶり、就寝することにした。
勿論、衣服は何も身に着けていない。
互いをガッチリ抱きしめあったまま、僕たちはベットの中。
フレイキーは安心しきった顔で夢の世界へと旅立っている。
そんな彼女の寝顔を見ながらも僕は、優しく何度も頭を撫でていた。



ねぇ、フレイキー。僕は君が思っている以上に君が好きだよ。
本当はね、今まで僕ばかりが君のことを好きだと思っていたんだ。
だけど、今日こうして君が来てくれた。
僕が離れていくという現実ではありえない夢を見て
泣いて、泣いて…。
嫌だと言ってくれた。
あの時、嬉しかったんだ。本当だよ?

眠っている君には聞こえていないとわかっているけれども、言わせてほしい。
これから先、どんなことがあっても。




「僕は君のモノだから。」




そう呟いて、僕は愛しい眠り姫にキスを贈った。
おやすみなさい、良い夢を。





■□■□



結局、僕らは互いに無くてはならない存在なのでしょう。



***


なんでしょうね…本当になんでしょうね…。

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