□狂い咲く愛の向かう先
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好きだ、好きだ、好きだ。
どれだけ好きとのべても、それだけじゃ足りない。
僕はフレイキーを愛している。
君も僕を好きだと言ってくれるけれど
でも君の“好き”はただの友人としての“好き”なんだろう?
それじゃあ駄目なんだよ。
それだけじゃあ僕は満たされない。

どうして僕がこんなにも想っているのに、君は気がついてくれないの?
どうして君は僕と同じくらい愛してくれないの?
どうして?
どうして、どうして、どうして?



これだけ想っていても報われないというのなら…。



嫌がるフレイキーを押し倒し
僕は彼女の柔らかな唇を無理矢理奪う。
その感触を忘れないように、何度も何度も。


「やっ…!フリ…ピ……どうして?」
「どうして?それはこっちのセリフだよ。」
「えっ…?」
「どうして君は僕の事、想ってくれないの?どうして愛してくれないの?」


押さえ込むために掴んでいる彼女の左手首に僕は力を込める。
途端、痛そうに顔を歪める彼女。

だけど僕は力を緩めない、緩めてなんかやらない。


「いたっ…?!」
「いつもそうだ…僕ばかりが想うだけで君は気づかない。」
「フリッピー違っ…!」
「何が違うの?違わないでしょう?」


ギリリと更に力を強めると、フレイキーの目からボロボロと大粒の涙が溢れ落ちていく。
それを舌で舐めとると、フレイキーはびくんと体をビクつかせた。

あぁ、そのビクつく行動…気にくわないなぁ。
何だか僕を否定しているようじゃないか。


「ぼ…僕だってフリッピーの事ちゃんと想ってるよ…!」
「それは愛?それとも友情?」
「それは…!」
「友情としての想いなら僕はいらない。欲しいのは…君の全て。」


誰にも渡したくない。
触らせたくない。
見せたくない。
僕だけが彼女の特別でありたい。



僕だけのフレイキーであればいい。



「だから。」



つっと撫でるようにフレイキーの頬に舌を這わす。
涙で濡れた頬はほんの少し、しょっぱかった。





「僕がフレイキー無しで生きれないように
 フレイキーも僕無しで生きられないようにしてあげるよ。」





さぁ、愛し合おうか?
君が僕に染まるまで、ね。





◆◇◆◇



狂ってる?
そんなの初めからわかってるさ。

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