short

□一緒に過ごそう
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今はお正月でもないのに何故、とか、もしかしたら負けた場合持っている筆で悪戯書きを甘んじて受けることになるのだろうかとか、そしたら絶対墨が毛に固まるだろうなとか、そんなことを一瞬で考えて、やるのはちょっと…と尻込みしかけたバロンに、面白がって追い討ちをかけるのはもちろん、ムタである。

「つきあってやれよ、肩凝り解消にもってこいだぜぇ?」ニヤニヤと笑うムタを軽く睨むが、まったく気にしていないようである。

出しかけたため息をぐっと堪えて、ハルを見やる。
もともと体を動かすことが好きなハルだ。その瞳はやりたいな、やらないの?ときらきら輝いていて。

しかたない、と割り切ってバロンはシャツの袖をまくって外に出た。
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