short

□好奇心に要注意!
2ページ/6ページ

△バロハル同サイズ



「ハルっ!ちょっと待て!そこは危ない!頼むから降りてくれ…!」

にゃ?と柵の向こうから背中越しに振り向いたハルは満面の笑み。

まずい、と直感が告げた。

ゆらり、とハルの身体が柵の手前…つまりこちら側に傾く。

「っ!!」

反射的にハルが落ちるであろう場所を計算して手を伸ばす。

ドサッといかにも重そうなものが落ちた音とともにバロンはハルを抱えて床に倒れ込んだ。

自身の腕と腰に走った軽い痺れにバロンは安堵の息を漏らす。

「まったく…」
呆れにも似た言葉はハルに対してではなく、自分に対してのもの。

「まさかこんなに弱いなんて…」
自分の判断の甘さにバロンは軽く溜め息をついて目を閉じた。

***
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ