Angel Beats!-another story-【分岐END[Rパート]】
□Change the worldA
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「それは僕が言いました」
直井は一歩足を踏み鳴らし、はっきりと言った。
「生徒会長に羽が生えていると箔が着くかと思いまして」
「何で羽で箔が付くわけ?」
「生徒会長に、羽、相応しいかと!」
「はぁ…」
直井の断言の強引さに対して俺が心の中で呆れるのと同時に、音無達もボソッと、あほだ、と小さく口にした。
流石のゆりも呆れたのか、それから少しの間が空いて、会話は再び緊張感を醸し出し始める。
「貴方の部屋、調べさせてもらっても構わないかしら?」
「どうぞ…」
立華の肯定の意志を聞いたゆりは恐らく既に立華の部屋の付近で指示を待っているだろう竹山に調査の指示を送った。
そして指示後すぐにゆりはピッとトランシーバーを切った。
トランシーバーの向こうで『それに僕のことはクライs』と、いつものように決め台詞を言わせてもらえない竹山の姿が脳裏に浮かんだ。
まぁどうでもいいことだが。
それからしばらくはゆりの質問に対し直井がふざけた回答を重ねていた。
呆れながら聞いていると、調査を終えた竹山からの連絡が入った。
結果は白。
羽はどうやら本当に飾るだけのものだということらしい。
これで話も終わりかと、立ち去ろうとすると、微かに何かが弾けるような音が聞こえた。
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