Angel Beats!-another story-【第1編】

□Angel
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「あの女の子が…か?」





それこそ信じられない。

天使っていやぁ頭に輪がついて白い羽があるあれじゃないのか?

どう見ても普通の少女じゃないか。


俺がそんな事を考えていることなど気にも留めずにゆり(勝手にそう呼んでおこう)が引き金を引く。

鋭い銃声と共に天使と呼ばれる白い髪の少女の華奢な足が血で赤に染まっていった。

そして体のバランスを失われた少女は両膝を着いて倒れる。

俺はあまりの衝撃に指一本動かすことさえできなかった。

だけど次の瞬間、俺はさらなる衝撃を受けることとなった。





「いっ!?」





なんと鉛弾を受けた少女の足の傷がみるみるうちに治っていくではないか。





(嘘だろ!?)





俺はその光景に驚いた。

ついさっき日向を使って証明されたはずなのに

それは俺がこれまでの光景を目の当たりにしてもなおこの世界を理解できていない証拠であった。
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