pkmn短編小説
□次の問いに２文字以内で答えよ
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(アポ→ラン)
次の問いに２文字以内で答えよ
またいる。
ランスが自分の執務室に行くと、水色頭のストーカーがかなりの確率でいる。
幹部の中でもリーダー的存在である(というかリーダーなのだが。)アポロは、ランスよりよほど忙しい筈なのに、こうやって暇を見つけては口説こうとしてくるのだ。
そんなアポロは執務室に入ってきたランスに、思わずうっとりしまうような笑みを浮かべた。ただし、それはあくまで女性のみの話であって、ランスはそれを見ても憎たらしいと思いこそすれ、ときめくなど有り得なかった。
「(いい加減辞表を提出するべきですかね…)またですか。」
「またですよ、ランス。」
ランスの隠そうともしない嫌悪の表情を見ても、アポロは余裕で受け流す。
それを尻目に、ランスは仕事机へと歩いていき、座った。部下の仕事部屋に訪れた上司であるアポロにお茶は出さない。
「今日は貴方に聞きたいことがあって来たんです。」
「何でしょう。」
ランスの顔には明らかに『面倒臭い』と書かれていた。
「ランス、私のことをどう思っているか２文字以内で答えてください。因みに上司命令ですよ。」「『シネ』。」
即答したランスは、笑顔が固まったアポロに対してとどめの一言を放つ。
(用が済んだのならご自分の仕事に戻ってください。)