にじいろ!

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『ところで幸村君、お家は何処か忘れたんだよね?』


このまま、可愛い彼とのほほんしたいと思うけど

それは駄目だ。

彼を早く、親御さんに帰さなきゃね。


幸村「某は、甲斐にてお館様と居候致しておりまする」

『…かい?』

ちょっと、かいって…

あの貝ではなくて…

あの甲斐?

今で言うと…山梨県?


『いやいや、ここ山梨からだいぶ離れてるしな…』


幸村「それが、如何致した?」


『幸村君、もしかして…旅行中に迷子になったとか?』


そりゃない、そう思いつつも尋ねれば


幸村「迷子?そういえば…某は一体何をしていたのだ?」


『え…今ごろ?だいぶ、ここでのほほんしてたよ?』


幸村「ぬうっ…!某とした事が!!全く思い出せないでござるぅう!」


そう言って、幸村はまた頭を抱えた。







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