にじいろ!
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『で、この子が真田幸村くん。玄関の前で眠ってた』
幸村「初めてお目にかかりまする!某、真田源二郎幸村と申しまする!」
ガバッと膝を着いた幸村に、お母さんは呆然としていた。
『あはは、私も最初はびっくりしたよ。けど、家がわからないらしくてさ』
母「なんて、可愛いの…」
『そう!本当可愛い…ってえ?』
すると、ほうけた私を他所にお母さんは幸村に顔を近付けた。
母「こんな可愛い子を拾うなんて、アンタやるわね」
くるっと私の方を向いて、そう真顔で言った。
なるほど、私達は血が繋がっている。
考える事は一緒ってか。
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