にじいろ!

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心配になって、構わず風呂の扉を開いた先には…


あの、可愛い可愛い幸村君ではなく…見たこともない青年が!

色んな所が!成長している!?


『ぎゃああああ!!!』


幸村「な、ななな!!」


私は見てしまった!

見たくないモノを…



ミテシマッタッッ!!



『嫌だ!幸村君が…幸村君がぁあ!!』

幸村「は、ははは破廉恥で御座るぞ!!」

顔を真っ赤にさせてワタワタしている幸村。

『と、とにかく!か、隠して!』


私はとりあえず、タオルを渡した。


そして、幸村がタオルに触れた瞬間


ズキっ!


頭に激しい痛みが走った。


『いった!』


私は突然の事に、体制を崩してしまった。

そして、咄嗟に幸村の腕を掴んだ。


幸村「優香殿!?如何なされた!?」

『わかんな…い』


更には、グラリグラリと視界がぶれ始めた。

ぐるぐると、景色が回っているかのような感覚。

ああ、このまま…


何処かに連れて行かれるのかな?


録って置いたドラマまだ…見れてなかったっけ?



幸村「優香殿!!」


(そんな…耳元で叫ばなくても聞こえてるよ)


幸村「某は、必ず…」


(え?聞こえないよ…)





ああ…真っ黒だ。



私の人生…なんだったんだろ。


子ども拾ったら、いきなり成長してて…







(おやすみ…)





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