にじいろ!
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それから、いろいろ説明をして、お母さんから預かりオーケーが出た。
「幸村君、ご飯何が食べたい?」
幸村「某。母上殿が作られる夕餉なら何でもいいでござる」
「そう?なら、たーんと作っちゃうわ」
『あ、私は唐揚げがいい』
「はいはい、じゃあご飯作ってる間に幸村君をお風呂に入れてあげてね」
また、面倒な事を頼んでくるもんだ。
しかし、今のお母さんに逆らうのはよそう。機嫌が悪くなる方が面倒。
『じゃあ、幸村君。お風呂行こう』
幸村「風呂…でござるか?」
『うん。使い方とか教えてあげるからね』
幸村「?」
それから、シャンプーとリンス。
シャワーの使い方を教えてあげた。
『ま、こんな所かな。わかった?』
幸村「うむ!少々、分からぬ所はござりまするが…安ざられるな」
『よしよし、じゃあゆっくり入ってね。一応湯船にお湯溜めといたから』
クシャクシャと幸村の頭を撫でれば、少し恥ずかしそうにしていた。
『幸村君、大人になったらとんでもないイケメンだろうな…』
その頃に出会ってみたかった。
そうぼんやり考えていた。
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