愛をまもれ
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ごんべは突然走り出して、勢いよく黒い空間に入って行った。
俺が呼び止めようとも、アイツは全く振り向きもしなかった。
その後、黒い空間が一瞬眩い光に包まれた。
それは、ごんべが入って行った場所。
悪者を倒すなどと言っていたが…俺は信じていなかった。
まず、馬を借りると言った時点で俺の疑いは更に強まった。
もしかすると、逃げ出す為かもしれない。
俺は、ごんべを討つつもりで付いて行った。
だが、向こうに倒れ込んでいるごんべを見た瞬間…無意識に馬を走らせていた。
そして、意識の無い身体を抱えてまた馬を走らせた。
(俺は……助けたい…のか?)
あんなにも疑って、まさに討とうとした。
だが、俺は気付いていたのかもしれない。
片倉「死ぬんじゃねぇぞ…!」
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