愛をまもれ


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あれから数日、片倉さんや部下の皆さんのお陰で身体の調子が良くなっていった。

ただ、看病する人が口を揃えて…「どうやったらここまで動かなくなるのか」と言った。


そんなの、私が聞きたいくらいだ。

刀の力を借りただけ、
それだけなのに…とんでもない代償が降りかかってきたのだから。


あれからすすめを見てみたが…確かに注意点として、百戦錬磨モードには副作用があるらしい。

ただ、身体が動かなくなるくらいとは書いてない。


私は曖昧な書き方のすすめに苛立ちを感じながら、これからの事を考えていた。


(次、ウイルスが出てきたらどうしようか。百戦錬磨モードはもう使いたくないし……)


うんうんと唸っていると、サッと襖が開いた。


政宗「Hey!調子はどうだ?」


久方ぶりに見る政宗がノリノリで入って来た。

私が寝込んでいた時、片倉さんによれば当主としての仕事をしてたとかなんとか。

片倉さんの目を盗んでは私の看病に来ようとしたらしい。


(でも、直ぐに見つかってたな(笑)


そんな事を思い出してつい口元が緩んでしまう。


政宗「その様子なら、経過は良いみたいだな」


『皆さんのお陰です。有難いよ本当』


政宗「そりゃ良かった。なら、もう動けるんだろ?」


『うん。動けるよ』


そう答えると、政宗はOKと言って部屋から飛び出して行った。





...
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