愛をまもれ


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政宗に頼まれたんじゃ断れる訳もない。

一応住ませてもらってるし…部下の皆さんには色々お世話になってるし。

一応片倉さんにもお世話になってるし。

ウイルス退治が私の仕事だし。


『ハァ…あれもこれもNのせいだ』


何処で見ているのかはわからないが、適当に睨みつけたら、ぬっと目の前に幸村の顔が。


幸村「申し訳ない。某がどうにかしなければならない所を、ごんべ殿のような女子に……」


シュンと肩を落とす幸村。

(本当にわんちゃんみたい!ヤバい!髪の毛わさわさしても良いかな?)


幸村「ごんべ殿?」


『あの、髪の毛わさわさしてもよい?』


真剣な表情で言うと、幸村は首をコテンとかしげた。

(やばい!なにこのコ!!めちゃツボなんですけど!!)


片倉「おい、下らねぇこと話てんじゃねぇよ」


萌え萌えなムードに突然現れたコワモテがそれをガタガタと崩した。


『はいはい。すんませんでした―』


言いながら、廊下を歩こうとしたらあれ?宙に浮いて……?


片倉「てめぇのその話し方俺が直してやる。たっぷりとな」


『ぎゃあ―!怖いよ!!食べられるよ―!!』

片倉さんに首根っこを掴まれバタバタと足掻いてみたが…逆に苦しくなって大人しく、片倉さんに連れて行かれた。


そんな様子を幸村はまるで親子のようだと微笑んでいたらしい。






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