愛をまもれ
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佐助「ごんべちゃんの様子は?」
女中「まだ、意識が戻らないようで……」
佐助はそれを聞いて、少しため息をついた。
あれから、4日ほど経っただろうか…。
ごんべちゃんが俺様に怒鳴った後、黒い霧に一人で立ち向かってから、それは一瞬の出来事だった。
黒い霧は、眩い光に包まれて…まるで吸い込まれるように消えてしまった。
そして、残っていたのは…倒れ込んでいるごんべちゃんだった。
その姿を見て、途端に罪悪感が降りかかってきた。
まさか、本当に一発で消してしまうとは思ってもいなかった。
それどころか、客人という事でさえ疑っていた。
事実を…完全に否定していた。
佐助「俺様…忍失格だわ」
女中「佐助様…?」
佐助「ああ、何でも無いよ」
佐助は小さく微笑んだ。
(こうなったら、右目の旦那に賭けるしかないか)
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