†Sky heart†

□〜第六章〜
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空は今、ヘリコプターに乗り込み任務に向かっている。
1stになって初めての任務ということで、気合いを入れていた、はずだった。



「明日をのぞみて散る魂
誇りも潰え
飛びたとうにも 翼は折れた
 
惜しみない祝福とともに 君は女神に愛された
世界を癒す 英雄として……」


隣の席から流れるような声が耳をかすめる。
また、あの叙事詩だ。

空がその声に反応してチラリと目をやると
ジェネシスが怪訝そうな表情をする。



「……何か言いたそうだな」


「いや…何も」


空は顔を元に戻した。

言いたいことは
あるって言ったらあるけど、過ぎたことに
囚われたくない。



何故かジェネシスと初任務を行うことになり
複雑な気分だった。
彼とは何の縁があるのかは分からないが、
あの叙事詩にしても、
検査の時でも関係していた。


正直、良く思えないし
セフィロスとアンジールは信頼しているようだが、あまり関わりたくない。


ジェネシスは再び
叙事詩に目を向けていた。

だが、容姿は素晴らしいものだ。
思い出せば、初めて会った時の衝撃は凄かった。

空はそんなことを頭に思い浮かべ、
ヘリから眺める景色を見詰めた。



....
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