愛をまもれ
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俺の後ろでぐっすりと眠っているごんべという娘。
コイツは危機感が無いのか…無意識なのか、俺の背中に身体を預けている。
政宗様に冗談を言われて、俺は柄にもなく慌ててしまった。
こんな、訳の分からん娘に。
『すーすー……小テスとか聞いてない…』
何やらさっきから寝言を呟いている。
相当疲れているのか、馬に揺られているのに起きる気配はない。
そして、俺はごんべが落ちないように支えていた。
(全く…俺も甘いな…)
………………
片倉「おい、さっさと起きろ。着いたぞ」
肩を叩かれて、少し目を開ければ……
『うわお!すごい!!』
茅葺きの家に、畑、畑、畑……畑が広がっていた。
(これは完全に片倉さんの趣味を感じる…)
政宗「驚くのはまだ早いぜ!look!」
そう言う政宗の指差す方向を見て、言葉が詰まった。
ダダダダダ――!!!
「筆頭!!よくご無事で!!」
「小十郎様もご無事で!!くッ涙が出てくらぁ!!」
まぁ、奥州恒例?のリーゼント集団が大勢で政宗達を囲んだ。
(つか、私居る事気付いてねーなこれ)
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