愛をまもれ


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それから数時間後、また政宗がやって来た。


政宗「待たせたな!アンタに客人だぜ」


『え?私の…?』


(知り合いなんて居るわけないんだけど)


不思議に思いながら、政宗の後を付いて行くと…




政宗「真田!お待ちかねのごんべだぜ」


幸村「ごんべ殿!お久しぶりに御座ります!某の事を覚えておられまするか?」



(幸村ぁあ!!?)


思わず、心の中で叫んでしまった。

それくらい、驚いた。

まさか…まさか…本当に会いに来るなんて。

この展開からすれば幸村とのラブロマンスが待っているのか?!


『もちろん、覚えてますよ』


幸村「おお!有難い!」



(むふふ、この雰囲気ならば…ラブロマンス確実…)

政宗「ところで、本題は何だ?文には詳しく書かれて無かったじゃねーか」


幸村「申し訳ない。文では伝えずらいと踏んだ故に。最近、各国で不穏な噂が流れているのをご存知か?」


政宗「Ah〜?そんなの聞いた事ねーな」



幸村「そうで御座るか…。なら、奥州は安泰なので御座ろうな」



(あれ…これ聞いていいお話?つか、私には全く関係なさげだし。ラブロマンスも消えたし……)


政宗「で、どんな噂なんだよ」


幸村「各国で、黒い霧が発生し、その中に入った者達がたちまち姿を消しているのでござる。某、真かと信じられ無かったが…甲斐の農民達が一夜にして何人も消えてしまったのでござる!!」


そう言って、幸村は悔しそうに拳をギュッと握った。

(黒い…霧?人が…消えた?)


もし、それがウイルスだとすれば…事態は最悪だ。


政宗「だから、戦がねぇのか。周辺国が大人しくしている訳だぜ」


戦をしていられない程…

追い詰められている?



(完全、私に関係ある話じゃねーか!!)






...
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