†Sky heart†
□〜第二章〜
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ブリーフィングルームに来るのは初めてだった。胸が高鳴り、緊張感が募っていく。一緒に任務を行う他のソルジャー達も緊張感を隠せずにいるようだった。
ブリーフィングルームには大きなモニターが付いていて、その前には統括が座る上等なシート。それを囲うようにテーブルがあって何脚かの椅子が並べてある。
気持ちを少しでも落ち着かせようと周りを見渡す。
約束の時刻はあと少しと迫る。それを確かめ、さらに緊張感が高まっていく。
そんな雰囲気の中、突然扉が勢いよく開かれ、一同は扉の方に視線を集めた。
そこには黒いスーツに身を包むタークスのレノとルードの姿があった。
一同は時を止めたように二人を見詰めた。
するとレノが退屈そうに欠伸をする。
「オイ、お前等俺達タークスの足引っ張んじゃね―ぞ、と」
独特な口調でサラリと言ってのける。
ソルジャー達は皆、眉を潜めた。
そして空も見下されたように言われて表情を歪ませる。
するとレノと目が合う。レノはハッとしたような表情を浮かべ、空に指を指した。
「あぁ!!!お前は確か……!!」