†Sky heart†
□〜第四章〜
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〈ジリリリ!!!〉
目覚ましがけたたましく鳴り響く。
空はベッドから勢いよく飛び上がり、目覚ましを慣れたように叩く。
目覚ましの音が消え、
静寂に包まれる部屋。
「よし…今日は1stの試験当日!!気合い入れて行くぞ!!」
空はそう言うと、支度を始める。
いつものようにソルジャー服に身を包み、愛用の剣を装備して終わりだ。
この生活をして約半年になる。
そして、今日は空にとっての大きな壁を迎えることになる。
少し、鏡の前で深呼吸をする。
鏡に映る自分は、自信に満ち溢れた表情をしていた。
「大丈夫!あたしなら大丈夫よ!!」
そしてもう一つ、
空には嬉しいことがある。
〈コンコン〉
ノックが鳴り、その人が来たことを知らせる。
空はすぐに扉を開けた。
「フッ、そんなに急いで俺に会いたかったのか」
悪戯な笑みを溢し、グリーンの魅惑的な瞳が優しく空を見下ろしている。
「はい!!会いたかったです」
空はそう言うと、セフィロスに抱きつく。
「まったく…」
セフィロスは少し困った表情を浮かべていた。