†Sky heart†

□〜第四章〜
2ページ/12ページ



〈ジリリリ!!!〉


目覚ましがけたたましく鳴り響く。
空はベッドから勢いよく飛び上がり、目覚ましを慣れたように叩く。

目覚ましの音が消え、
静寂に包まれる部屋。


「よし…今日は1stの試験当日!!気合い入れて行くぞ!!」


空はそう言うと、支度を始める。


いつものようにソルジャー服に身を包み、愛用の剣を装備して終わりだ。

この生活をして約半年になる。


そして、今日は空にとっての大きな壁を迎えることになる。


少し、鏡の前で深呼吸をする。

鏡に映る自分は、自信に満ち溢れた表情をしていた。


「大丈夫!あたしなら大丈夫よ!!」



そしてもう一つ、
空には嬉しいことがある。



〈コンコン〉


ノックが鳴り、その人が来たことを知らせる。
空はすぐに扉を開けた。



「フッ、そんなに急いで俺に会いたかったのか」

悪戯な笑みを溢し、グリーンの魅惑的な瞳が優しく空を見下ろしている。



「はい!!会いたかったです」



空はそう言うと、セフィロスに抱きつく。

「まったく…」


セフィロスは少し困った表情を浮かべていた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ