†Sky heart†

□〜第六章〜
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すると、景色が急に
一変する。
さっきまでは砂漠が広がっていたが、草原に変わった。



「……草原だ……」


空は驚いて声を漏らしてしまった。

そして胸がドキリと
反応している。
こんな景色を見れるのは 久しぶりだった。
神羅ビルがあるミッドガルは自然とはかけ離れた大都市。
窓から眺める景色は
ネオン街くらいだ。

だから、胸が踊る。


すると、ヘリの操縦士が


「目的地に間もなく到着します」



空はその言葉に
いつものように緊張感を高める。


そうだ、今は任務中だ。

するとジェネシスがふと言葉を溢す。



「……久しいな、バノーラ……」


ジェネシスは少し穏やかな表情で窓を見詰めていた。


バノーラ……?

何故か心臓がはね上がった。
それに、ジェネシスがあんな表情をするなんて
一体??



「到着です、目的地は
更に少し歩いた先にあります。気をつけて」


空はコクリと頷き、ヘリから出る。


ジェネシスはゆっくりと ヘリを降りた。



目的地はこの草原の少し先にある森。
そこにモンスターが大量発生したらしく、
それを討伐するのが今回の任務だ。


1stが派遣されるくらいだ。きっと手強いモンスターなんだろう…。
自然と力が入る。


ジェネシスと空は無言のまま、歩み出した。
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