†Sky heart†

□〜第七章〜
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1st専用のフロア、
そこは他のソルジャー達が憧れ、悲願する場所。

私はそのフロアを走っていた。
空間にその足音が響き渡る。


閑散とした部屋の中に
セフィロスはいた。
どうやら顔を伏せているようだ。




「セフィロスさん!!」

リラックスルームの扉を勢いよく開け、セフィロスの元に駆け寄る。


セフィロスはゆっくりと顔を上げた。


「空……」


彼の表情から、ジェネシスのことがどれだけ
影響しているかが伺える。


「セフィロスさん…
ジェネシスさんのことは……」


するとセフィロスが一瞬血相を変える。


「言うな!!」


セフィロスは眉に溝を作って、
更に瞳を鋭く光らせた。殺意にも取れるその表情に、言葉が出なかった。
空の大好きな彼はここにはいない。


自分の無力さに、
失望と脱力を覚えていた。


セフィロスさんのために…

私は何もできないの?


泣きたくなんかないのに どうしてだろう…?
涙が溢れてくる。


悲しいのはセフィロスさんの方なのに…

どうして心が
こんなにも 痛くて痛くて苦しいの??



するといきなり頭に激痛が走る。



「うっ……!」


どうしてこんな時に!?


『君にはこれからの未来を見せよう』



.....
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