†Sky heart†
□〜第十一章〜
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ここは屋上、
空はあの日以来
ここに来ては風に当たっていた。
ちょっとでも、気持ちを落ち着かせようとした。
あの日、人の死に初めて直面し‥
それは、思った以上に空を崩れさせた。
仲間の死。
今でも、呑み込めていない。
また、アンジールのことなんだから‥
フラりと現れて‥
「済まなかった、心配させたようだな‥‥」
そう苦笑いを浮かべながら‥
「‥‥‥何、考えてんだろ‥‥もう、会えないのに‥ね」
頬を伝う涙を拭き、
空を見上げる。
いつになれば‥こんな悲しみに暮れる日は終わるんだろうか‥?
誰も‥傷つくことのない世界は訪れる?
『‥待ってるだけでは
駄目だ。お前が動かなかったら‥変えることは出来んぞ』
頭に過る言葉に、
ハッとした。
「アンジール‥?!」
それは確かにアンジールの声だった。
思わず、後ろを振り返る。
すると、クラウドが立っていた。
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