†Sky heart†
□〜第十三章〜
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「アンジール‥‥その話は‥‥どういう‥‥」
初めて聞かされる、“ジェノバプロジェクト”
空は今、真実にたどり着こうとしていた。
何故このような話になったのか‥‥
それは、あることをアンジールに聞いてからだった。
空が自分のなかの戦いを望む者がいることに、恐怖を感じていた。
そんな時にアンジールの声が頭に過ったのだ。
「アンジール‥‥‥」
『まったく‥安心して見守ってやるつもりだったが‥今のお前をほっておくのは無性に‥な?』
あ‥今のは絶対苦笑いしてるだろうな‥‥。
『それより‥戦うことに疑問があるだろう?』
「えっ‥何で分かって‥‥」
『フッいつも側で見ていたんだ。それくらい、お見通しだ‥』
「‥‥‥うん、何か‥
戦うってなると‥血が騒いできて‥‥‥
気付いたら、相手が無惨に倒れてる‥‥。
それが‥恐くって」
『確かに、俺も戦うことになると血が騒いでくる。でも、最後は自分の意思で戦っていた‥仲間を守りたい‥。そう思うからだ』
「仲間を‥守りたい‥」
そうだ‥レノさんが倒れたから、守りたいと思ったから‥自分の意思を感じたんだ‥‥。
『わかったならいい。
お前は自分で思うよりも強い奴だからな』
「ありがとう‥‥‥。
アンジール、あたしずっと気になってることがあるんだけど‥‥」
『ん?どうした、言ってみろ』
「アンジールはどうして翼があったの?」
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