†Sky heart†

□〜第十三章〜
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ずっと気になっていた。

今なら、何か分かるんじゃないかって‥

アンジールのことが分かれば、ジェネシスさんのことも分かるはず。


空はそんな気持ちでアンジールに尋ねた。


だが‥アンジールは少し間を開けて話し始めた。


「あれは、俺の中に眠るモンスターのものだ。
俺は普通の人にはない‥あの醜い翼があった」



「‥‥‥モンスター‥」


「ああ、お前には理解出来るか分からんが‥
俺は宝条の実験台にされていた‥‥。
宝条はジェノバの細胞を俺に植え付け、データを取っていたらしい。
ジェネシスも‥そうだ‥」


「ジェネシスさんも‥
実験台に‥‥‥」


「俺達は、所謂失敗作。お前は知らないと思うが、ジェネシスはその代償に劣化が始まっている」


アンジールから出てくる言葉の意味に、怒りが込み上げてくる。


どうして、実験台になんかにされなきゃならなかったのか?

何故、人として生きることをさせなかった?



「おかしいよ‥‥
人に失敗作も何もない‥この世に生を受けて、生まれる‥。
何も失敗なんかしてない‥」



「‥‥‥これが神羅の真実。そして、もう一人‥ジェノバプロジェクトの陰謀に加えられたのは‥」


瞬間‥心臓がドキリと鼓動を打った。



「セフィロス‥‥‥。
アイツは‥完成作だ」



アンジール‥?

完成作って何なの?


なんで‥セフィロスさんが?



あたしは、何も言えず
ただ黙っていた‥‥。






.....
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