†Sky heart†

□〜第十五章〜
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ザックスは宝条を守るために、研究室に向かっていた。


周りにはコピー達と戦い負傷する兵士達。

本当は助けてやりたい‥
なのに、あんな気味の悪い博士を守る任務を与えられソルジャーとしてそれを真っ当しなければならなかった。


進まない気持ちで、研究室に行けばそこは厳重なのか‥コピー達の襲撃をまったく受けていなかった。


その厳重な扉を開けば
見たこともないような近未来的な機械が連なる。

「なんだよ、ここ‥」


正直に出た言葉。
機械に目移りしながら
先を進めば、一際大きな機械の前に宝条博士は
何やら手を動かしていた。


ザックスは姿を見つけた瞬間、宝条に走り寄っていた。



「今、神羅に敵が襲撃してきてるんだよ!
さっさと逃げてくれ」


ザックスがそう言うと
宝条は肩を揺らし笑いを溢す。


「アァ‥あの失敗作の仕業か‥‥」


「‥‥失敗作‥‥」


ザックスは宝条の言葉に怪訝さを浮かべた。

思い当たる人物はジェネシスしかいない。

宝条はジェネシスが来ることがわかっていたように、平然と機械に向かって忙しなく手を動かしている。


なんで‥‥物みたいな言い方するんだ?

それに‥コイツ‥まったく逃げようともしねぇ‥


すると、宝条が呟いた。


「私は逃げるつもりはない。今‥丁度最高傑作のデータを取っているからなァ‥‥」


その時の宝条の顔は
醜く歪んで見えた。





...
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